こだわり抜いて選んだ珠玉のパーツを個別に紹介!
VIVEの推奨CPUは「AMD FX 8350」(8コア/8スレッド、4~4.2GHz)、Intel「Core i5-4590」(4コア/4スレッド、3.3~3.7GHz)以上とされています。
そこで今回は、第2世代Ryzeで最も手ごろ価格のAMD「Ryzen 5 2600」を選択。推奨CPUに近い性能で、最新のCPUはというとAPUの「Ryzen 3 2200G」でもよいのですが、VRは外部グラフィックがどうしても必要です。そう考えると、内蔵GPUはいらないですし、長く使うとなると6コア12スレッドと、スレッド数が多く、マルチ作業にも向く「Ryzen 5 2600」のコスパが光ります。
第9世代のインテルCore iシリーズは、クーラーを付属していないのですが、Ryzenシリーズは同梱しているという点もコスパを考えれば重要な要素です。「Ryzen 5 2600」は、X付と違いTDPも65Wと低めなので、標準の「Wraith Stealth」でも十分冷えます。ただし、今回の検証ではCPUグリスはシリコングリスではなく、手持ちのシルバーグリスを使いました。
マザーボードは、「B450 GAMING PLUS」をセレクト。価格はほぼ1万円と手ごろながら、USB 3.1 Type-A Gen2×2、USB 3.1 Type-A Gen1×2、USB 2.0×2と、VRヘッドセットを使うのにも十分なインターフェースを備えています。
同社のユーティリティー「Gaming APP」では、ワンクリックでシステム環境をVR向けに最適化する「One click VR」ボタンが用意されている点が、選んだ決め手。VRが初めてという人には、特にオススメです。
メモリーは安価な製品がほかにもありますが、無用なトラブルを避けるためRyzen用として実績のあるCORSAIR製の「CMK8GX4M2A2400C14」(DDR4-2400)を選びました。
Ryzen 5 2600の性能をフルに引き出すには、2666MHzの製品を選ぶべきですが、今回はコスパと入手性を重視しました。実は個人的にもずっとこのブランドのメモリーを選んでいます。質実剛健なデザインがたまりません。
ストレージは、SSD+HDDという構成も考えましたが、今回はあえて値ごろ感の高いSerial ATA接続の2.5インチSSDのみを選択。VTuberとして生配信がメインなら容量500GBで当面は事足りるでしょう。空き容量が足らなくなったら、データ用ストレージとしてHDDなどを買い足すことをオススメします。
ビデオカードは発売されたばかりのASRock製「Phantom Gaming X Radeon RX590 8G OC」。今回のパーツの中で最も高価ですが、VRではCPUよりもGPUの性能が重要になってきます。VRレディーということなら、Radeon RX 570以上ということになりますが、RX 570だとやや性能に余裕がありません。そのため、長く快適に使うことを想定し、GTX 1060よりも高い性能を持ち、コスパも悪くない最新のRX 590としました。
電源はシステム全体の電力消費量を踏まえて、値ごろ感の高い550Wタイプを選択。実売7000円前後の低価格モデルですが、すべてのコンデンサーに日本メーカー製が使われており、長期7年保証が付帯されている点も安心感が高いです。
PCケースは価格とメンテナンス性を重視してThermaltake製のエントリーモデルをセレクト。フルサイズのアクリルサイドパネルにより、4000円前後とは思えないほど洒落たデザインです。