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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第214回

マイナス成長の2018年のスマートフォン世界市場 ファーウェイとシャオミが拡大

2018年12月27日 10時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII編集部

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2018年が最も良い年だったのはシャオミ
インド市場でシェアトップを獲得

 今年一番活発だったのは、シャオミだと感じる。シェアを見るとアップルに次ぐ4位で9.7%。今年はなんとかIPOを果たし、グローバルでの拡大戦略も進めている。

 インドでは第3四半期、前年同期比27%増で成長し、サムスンをおさえて首位。オンラインでのシェアも49%と好調だ。

 11月には中国Meituとの提携を発表、共同でMeituブランドのスマートフォンを販売するとした。Meituはセルフィー好きな女性ユーザーが多く、新しいユーザー層にリーチする狙いだ。

 中国のスマートフォン市場では、ファーウェイ、Oppo、Vivoなどメーカーが乱立するが、同時に世界の3分の1を占める巨大マーケットでもある。しかし、ここで6四半期連続でのマイナス成長。このところのスマートフォン不況の最大要因といってもいいだろう。

 2018年前半でも、前年同期比11%のマイナスとなっている。ベンダーシェアで5位のOppoも、第3四半期は出荷台数を2%減らしている。これらから考えると、シャオミとMeituの”戦略的提携“は、市場の統合が始まることを予感させるものでもある。

 スマートフォンではないが、リストバンド型やスマートウオッチなどのウェアラブル市場でもシャオミは好調だ。2018年第3四半期、シャオミはアップル(2位)、Fitbit(3位)をおさえてトップとなっている。

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