さとうなおきの「週刊アジュール」 第74回
「Connect 2018」アップデート ~データ/AI/IoT編~
マネージドMariaDB、Azure Machine LearningサービスなどがGA
2018年12月20日 14時00分更新
Azure SQL Data Warehouse:ローエンドSKU、仮想ネットワークサービスエンドポイント
Azure SQL Data Warehouseは、SQL Serverベースのデータウェアハウス(DWH)サービスです。
Azure SQL Data Warehouseのコンピューティング最適化Gen2レベルで、これまでの最下位SKUだったDW400cよりもローエンドのSKU(DW100c、DW200c、DW300c)が提供されました。
- 更新情報「Azure SQL Data Warehouse Gen2 の下位 SKU」
- ブログポスト「Azure SQL Data Warehouse Gen2 now supports lower compute tiers」
2017年9月のIgnite 2017カンファレンスで、仮想ネットワークサービスエンドポイントのAzure SQL Data Warehouseサポートがプレビューになっていました。今回、この機能がGAになりました。
- 更新情報「一般提供開始: Azure SQL Data WarehouseのAzure Virtual Networkサービスエンドポイント」
- ブログポスト「Azure SQL Data WarehouseのVNetサービスエンドポイントの一般提供開始」
Azure Data Lake Storageのアップデート
Azure Data Lake Storageは、スケーラビリティ、パフォーマンス、コスト効率に優れたビッグデータ分析向けのデータレイクソリューションです。Azure Data Lake Storage Gen2は、現在プレビュー中です。
6月に、Azure Data Lake Storage Gen2の限定パブリックプレビューが始まっていました。今回、Azure Data Lake Storage Gen2が、登録なしに利用できるパブリックプレビューになりました。
Azure Data Lake Storage Gen2で、次の新機能がリリースされました。
- Azure Databricks、Azure HDInsightと統合されたエンタープライズセキュリティ機能
- Azure Storage Explorerのサポート
- Azure SQL Data Warehouseの外部テーブルへの接続
- Azure Data Lake Storage Gen2に格納されたエンティティのCommon Data Modelサポート
- Azure Storageファイアウォール、仮想ネットワーク規則との統合
- 格納時の暗号化、TLS 1.2による通信時の暗号化
- Azure Data Lake Storage Gen2ファイルシステムのDatabricks File System(DBFS)へのマウント
- ブログポスト「Azure Data Lake Storage Gen2 preview – More features, more performance, better availability」
Azure Cognitive Services:Language Understandingコンテナー、カスタム翻訳
Azure Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。
11月に、Azure Cognitive Servicesのコンテナーサポートのプレビューが始まり、Computer Vision、Face、Text Analyticsがサポートされていました。
今回、Azure Cognitive ServicesのLanguage Understandingでも、コンテナーのサポートがプレビューになりました。エッジなど、コンテナーを実行できる多様な実行環境でLanguage Understandingを利用できるようになります。
- 更新情報「Language Understanding コンテナー サポート: プレビュー」
- ブログポスト「Getting started with Cognitive Services Language Understanding container」
- ブログポスト「Azure AI – accelerating the pace of AI adoption for organizations」
Azure Cognitive ServicesのTranslator Textが提供するカスタム翻訳機能(Custom Translator)が、GAになりました。Custom Translatorを使うと、特定の文章スタイルや業界固有の表現、ボキャブラリに適切に対応できる翻訳システムを構築できます。Custom Translatorは、日本語もサポートしています。
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