物流会社のポストメイツ(Postmates)は、雑貨やランチをロサンゼルスの住人に配達するサーブ(Serve)という名前のロボットを発表した(日本版注:ポストメイツはウーバー・イーツのようなサービス)。
車輪が付いたランチボックスのような外観をしたサーブは、人間が歩く速度で歩道を移動し、1回の充電で約48キロメートル進めるという。23キロの荷物を運ぶことが可能で、ユーザーはスマホや暗証番号を使い、ロボットのロックを解除して食品を手に入れる。ワイアードによると、サーブは、届け先の近くまでポストメイツの運転手によって車で運ばれた後、配達物を届けに顧客の玄関まで派遣される。
サーブはライダー(LIDAR:レーザーによる画像検出・測距)センサーを使用して障害物や歩行者を避け、「頭」についている光の輪で方向変換を知らせる。漫画のような瞬きをするデジタルの目の視線を追うことで、どこへ向かっているかが分かるようになっている仕組みだ。ビデオ・タッチ・スクリーンで人とやりとりができたり、何か問題があればポストメイツに知らせたりする。もっとも、離れたところでモニタリングもされているが。
新たに生まれつつある配達ロボット産業に参入しているのは、ポストメイツだけではない。スターシップテクノロジーズ(Starship Technologies)は先月、英国のミルトン・キーンズでロボットによる宅配サービスを開始すると発表した。ポストメイツはロサンゼルスでサーブのサービスを開始し、サンフランシスコでの許可を申請している。サンフランシスコは、過去にロボットに関しては非常に厳しかったことで有名だ。