「サイバー犯罪組織」はSFの話ではない
2019年、みなさんはどのような年にしたいと考えているだろうか? 一年の計は元旦にあり、ともいう。さまざまな目標を立てたり、新しいことに挑戦したりと、明るい未来を描いている人も多いはずだ。
一方、残念ながら、あくどいことを考えている人間もいるのが世の常だ。マカフィーは「McAfee Labs 2019 Threats Predictions Report(マカフィーラボ、2019年の脅威予測レポート)」と題した記事を発表している。2019年に注意すべきセキュリティー動向を解説するものだ。
中でも驚きなのは、サイバー犯罪組織の動向に着目している点だ。「サイバー犯罪組織」と聞くと、何やら近未来的なフィクション作品に登場する集団を想像する人もいるだろう。しかし、闇のハッカーフォーラムやチャットグループが、サイバー犯罪者のための市場として機能している現実があるという。
ダークウェブでの取引の連携により、犯罪組織には「横のつながり」ができる。仮想通貨のマイニングや新たな脆弱性を悪用した攻撃が多発することや、クレジットカードや信用情報の搾取がさらに増加するかもしれないとマカフィーは予想している。
さらにマカフィーが2019年に脅威になると予測しているのは、さまざまなサイバー攻撃の手法を組み合わせて、多面的、または相乗的な脅威を生み出す手法だ。