週アス読者が選んだナンバーワンのゲーミングノートPC
祝2018年ASCII BESTBUY AWARDグランプリ=年間最強PC受賞のRazer Blade 15の凄さを目一杯語る
2018年12月17日 11時00分更新
デザインと性能はガチだが
ユーザーフレンドリーなUI部分
液晶は日本では現在のところフルHDの解像度(1920×1080ドット)のみで、標準の60Hz駆動版と、よりセンシティブなゲーマー向けの144Hz駆動モデルも用意されています。もちろんノンタッチでノングレアで明るい部屋でもとても見やすいのがいいですね。
キーボードは横幅が282ミリで、実は13型の他社ノートとほぼ同じ。つまり広いわけではないのですが、その左右にきちんとスピーカーが設置されています。もちろんDolby Atmosに対応しているので、最新のハリウッド映画はグリングリンに臨場感を体験できる。ドルビーの認証を取るくらいだから、スピーカーとアンプの性能も上質なのだ。
日本では現在のところ日本語配列のキーボードのみ購入できるのだが、実はこのキーボードには「かな」の刻印がまったくない。なので、見た目がとてもスッキリしている。日本特有キーの配置もきれいで、横幅が狭いキーはなく、海外製とは思えないきちんとした日本語キーボードである。キータッチは柔らかめだが、きちんとクリック感があり、音はまったくしないので、会議中にゲームしまくりである。
そしておなじみのChromaキーボードなので、1キー単位でバックライトの色を好きに変えられるし、いろいろなパターンを指定して、自動で変化させることもできる。Chromaで光るのはメインの文字だけというのもイカしている。つまり「1」の文字は光るが、同じキーの「!」は光らないのだ。きちんとデザインされた上質なPCを使っているのだ感が高まるのである。
キーボード手前のタッチパッドは広大で、130×80ミリもある。表面は非常に滑りが良く、広いのでスクロールや範囲指定もとてもやりやすい。クリックのストロークは短めだが重すぎず、音も静かなので会議中もゲームし放題である。
あれこれ設定はこれ1本
Synapseでターボブーストも可能
RazerのPCには、専用のアプリ「Razer Synapse」がインストールされている。ここでは、Chromaのバックライトの設定を始め、ファンクションキーの切り換えも指定できる。つまりファンクションキーだけを押したときにF9を出力するのか、画面を明るくするのかを決められる。
そして、さすがPC界のスーパーカーですから、ターボの設定もここでユーザーが簡単に指定できる。デフォルトでは「バランス」というモードになっていて、パワーを必要とするゲームやアプリが起動するとクロックを上げて、冷却ファンの回転も上がる。
もうひとつの「ゲーミング」はGPUをどんどん使うモードで、ここでさらにファンの回転数を手動にすると、5000回転を維持して最冷状態にしておくこともできるのだ。
数カ月でさらに高速化!?
回転数が上がって最強ノートに
今回は現在発売中のGTX1070搭載モデルでベンチマークテストを実施した。 「CINEBENCH」のCPU値が1150、OpenGL値が121と、最高レベルつまり同チップを搭載しているゲーミングノート以上の値を出している。
「3DMark」の「Fire Strike」では14426が出た。同CPU/GPUを搭載したゲーミングノートより速い。前モデルは9279だったので約1.5倍速くなっている。
実は今年の春、発表直後に試作機を借りて速度を計測したときより、はっきりと速度が向上していた。こんなことは初めての経験である。
おそらく、設計よりも冷却能力がよかったので、より「回す」設定にしたのだろう。「Fire Strike」が14000台というのは、今年前半、7GのHプロセッサーとGTX1080(!)を組み合わせた値である。このボディでこの速度を出すというのはまさにスーパースポーツカーなのだ。
SSDも前回とは異なるPM961シリーズ(MZVLW)を搭載していて、「CrystalDiskMark」の値もシリアルのマルチリードが3227と、試作機での2827を上回った。成長するノートPCなのである。
バッテリーは、最高パフォーマンスで最高輝度という最もバッテリーを消費する状態で「BBench」で3時間20分動作した。80Whの容量のバッテリーなのでここまで持つのだろう。充電は同じ状態で利用しながらで50%まで32分、70%まで47分、90%まで1時間で済んだ。大型ACアダプターのおかげだが、高速充電である。