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業界人の《ことば》から 第318回

世界No.1サーバーのレノボ 国内でいよいよシェア拡大か

2018年11月08日 11時00分更新

文● 大河原克行

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日本でのシェア拡大に意欲

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズが含まれる、レノボのデータセンターグループ(DCG)は、2017年に新たなビジョンを打ち出した。

 掲げたビジョンは「最も信頼されるデータセンターパートナーとして、お客様のインテリジェントな変革に貢献することで人類最大の課題を解決する」というものだ。

 「これによって、我々がITのトランスフォーメーションを力強く推進することを打ち出した」とする。

 2017年、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは2つのブランドを新たにスタートした。ソフトウェアデファインドインフラストラクチャーを実現するための次世代IT製品群と位置づける「Think Agile」と、サーバー、ストレージ、ネットワーキングソリューションのブランドである「ThinkSystem」だ。

 「それまではSystem X、ThinkServer、FlexSystemなど、さまざまなブランドがあり、ユーザーも混乱をしていた。これを2つのブランドに統合したことで、多くの人たちがわかりやすくなった」とし、「レノボは最高のコンピューターを提供するだけでなく、セキュリティーも最高のものを提供し、チャネルパートナーやサプライヤーとのパートナーシップを組むことにも力を注いでいる。それは信頼に基づくものである。だからこそ、レノボのデータセンターグループは成長を遂げている」とする。

 レノボのデータセンターグループの売上高は、2018年4~6月の実績で前年同期比7割増という大幅な成長を遂げている。

 日本ではそこまでの成長率にはなっていないが「世界から選んでもらっている実績は、日本でビジネスを展開する上でも大きな後押しになる。パートナーシップを広げ、戦略を着実に展開し、マーケットシェアを早期にあげることに努力したい」と、橘一徳統括本部長は語る。

 ネットアップとの提携も、成長戦略に大きな追い風になるのは明らかだ。日本におけるレノボ・エンタープライズ・ソリューションズのビジネスにも加速がつく地盤が整ってきたといえそうだ。

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