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優勝していざル・マン! 「ル・マンeスポーツシリーズ in富士」を選手として体験

2018年10月29日 19時00分更新

文● クリハラジュン 撮影●クリハラジュン

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 10月12~14日に富士スピードウェイで開催された「2018-2019 “スーパーシーズン” FIA 世界耐久選手権 第4戦 富士6時間耐久レース」。小林可夢偉選手擁するトヨタ7号車がピットレーン速度違反による予選トップタイム抹消、クラス最後尾スタートというハンデを跳ね除け勝利を飾りました。

 その決勝レースの裏側で「もう1つの耐久選手権」が行なわれていました。

 「FIA 世界耐久選手権(WEC)」を組織するACO(フランス西部自動車クラブ)が今年からWECのシーズンにあわせて開催するeスポーツ「ル・マンeスポーツシリーズ」の富士ラウンドが行われました。今回、筆者も選手として参加しながらのレポートと、同会場で体験展示されたレーシングシミュレーターブースを紹介します。

「ル・マンeスポーツシリーズ」とは?

専用レーシングシミュレーター。Playseat製のシミュレーターとLogitechのステアリングコントローラー「G920」が装着されている。シミュレーターの下にある台には「Xbox One X」と電源関係が収納されている

 オフィシャルゲームである「Forza Motorsport 7」(Xbox One/Windows 10発売中)で戦います。

 参加するには、事前に同ゲームのオンラインモードで開催されている予選で「ベスト7」に名を連ねるか、レース会場(今回は富士スピードウェイ)に設置された「ル・マンeスポーツシリーズ体験ブース」のタイムアタック「ベスト3」に残る必要があります。筆者は会場での予選タイムアタックに参加し、2位で決勝レースに参戦することになりました。

決勝は2時間、65周の耐久レース!?
そしてまさかのトラブル発生

 決勝は実際のレースと同じ日曜日に開催されました。早朝に7人の選手と合流し「ドライバーズミーティング」。

 決勝レースの詳細が伝えられました。「コースは鈴鹿サーキット(富士スピードウェイが収録されていないため)で65周。マシンはシボレーのプロトタイプレースカーのワンメイク」という約2時間におよぶ耐久レース。実際のレースとは違い、ドライバー交代もないのでかなりハードなものになると確信しました。

 ミーティングが終わった後は、出場選手とスタッフでグリッドウォークに参加し、各々練習や食事をしてお昼過ぎに決勝レースがスタート。 筆者はスタート早々に機材トラブルが発生してしまいレースを断念。他の選手の戦いを取材しつつ何故かレース実況を務めることに。

 実際のレースからのエンジン音や他のイベントの音が入り込む屋外という、集中するのが難しい環境の中で耐久レースを制したのは、eスポーツレーシングチーム「Japspeed Racing(JSR)」に所属する日本人ドライバーAziDhk選手。同選手には賞金3300ドルが贈られ、さらに来年の“スーパーシーズン”最終戦「ル・マン24時間耐久レース」で開催される「ル・マンeスポーツシリーズ スーパーファイナル」への出場権を獲得しました。

手前から2番目がAziDhk選手。「Forza Motorsport 7」世界ランクでも上位に位置するスゴ腕ドライバー!

LeMansEsportsSeriesのLe Mans Esports Series: The Fuji Races - Asia Region をwww.twitch.tvから視聴する

賞金10万ドルを賭けた「スーパーファイナル」とは?

 来年のWEC 2018-19シリーズ最終戦の「ル・マン24時間レース」にて、「各ラウンドの3地域(ヨーロッパ&中東&アフリカ(EMEA)/アメリカ/アジア)の優勝者」で構成されたチーム同士によるビックレースになります。

 チームについて今回の富士ラウンドで説明すると、富士スピードウェイで行なわれたレースは「アジア地域での富士ラウンド」になります。同時期に「EMEA地域」と「アメリカ地域」でも「富士ラウンド」が行なわれ、各地域の勝者が、AziDhk選手とチームを組んでスーパーファイナルに望むこととなります。

今回のレースで決定したのは写真の「T2(チーム2)」のところ。T7〜10は、各地域のポイント上位選手から。T11&12は、ACOの招待(ワイルドカード)で構成される

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