タイピングしすぎによって生じる問題が最近のジレンマ
とにかく原稿の文字量に対して準備段階のタイピングの量も多いことから、最近右の手首にしこりが出てきました。ガングリオンという症状だそうです、別に痛くはないのですが、時折神経を刺激して痺れたりするそうです。これは良くない……。
週末に仕事をしていないと、このガングリオンはしぼんでいくことを発見しました。そのため、タイピング量を減らすことによって、症状の悪化を防げることがわかったのです。
現代はいい時代ですね。機械学習の発達で、音声入力の精度も上がってきました。この連載でもたびたび、音声入力を活用していることに触れましたが、いよいよ、ガングリオン対策で音声入力の比率を高めていく必要ができてきたのです。
筆者の仕事場はコワーキングスペースながら、「Phone Booth」といわれるプライベート空間が用意されているので、原稿を書き始める前に、アイディアをここでブツブツ音声入力で喋ることで、前述の「思考を文字に起こす」作業をキーボードなしで実現できるようになりました。
ただ、書きながら考える事を訓練してきたので、意外と考えをそのまま喋る回路が発達していないことに気づかされました。筆者の人生は人以上にだんまりだという事に気づかされたのです。
世の中いろいろな職業病がありますが、ガングリオンと喋りベタ、という2つの症状が同時に発覚してしまった2018年の秋。これらをいかに改善していくかを考えるために、結局キーボードで考えを書き出している自分に気づかされるのでした。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura
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