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ここで見ろ! ドリキン・土屋圭市氏が教えるドリフト世界一決定戦の見どころ

2018年10月23日 17時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光

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 11月3日と4日、東京お台場の特設会場でモータースポーツのイベント「TOKYO DRIFT」が開催される。3日には国内ドリフトの最高峰「D1グランプリ」の最終戦、そして4日にはF1やWRCといった自動車レースを運営する世界自動車連盟(FIA)公認のドリフト世界一決定戦「FIAインターコンチネンタル・ドリフティングカップ」(FIA-IDC)が行なわれる。

 今回「FIAインターコンチネンタル・ドリフティングカップ」で大会名誉顧問であるドリフトキング・土屋圭市さんに、大会の見どころについて話を伺った。

先日SHIBUYA109で行なわれたイベントにて、昨年チャンピオン川畑真人選手のマシンの横に立つ土屋圭市氏

──初めてドリフトを見る人に、ドリフトの魅力を教えてください。

土屋圭市(以下、土屋) クルマにまったく興味がない人でも面白さがわかるのがドリフトだと思っています。左コーナーを右にハンドル切っているのですから。ですから、単走の場合は誰が美しい走りをするのか、追走の場合は、前走者に対して後ろがどれだけアグレッシブな走りが見せられるのか。これがドリフトの魅力ですね。

昨年のFIA-IDCのReg2単走優勝を果たした横井昌志選手

昨年のReg2決勝戦の様子。先行する川畑真人選手(右)に対して、後追いのアルカーシャ選手(写真右)の差が離れていく

──前回大会と今大会で大きく変わった点があると伺いました。

土屋 今年の注目はFIAが採点を機械式ではなくヒューマンジャッジにしたことでしょうね。去年を見ていて思ったのは、採点と観客の間での温度差です。ヒューマンジャッジになると走り終わったらすぐに点数が出る。それでお客さんと一緒に盛り上がれるのが、今年の面白みになるでしょう。やはりすぐに結果が出ないとお客さんは「何やっているの?」となっちゃいますから。だから今年はいいテンポで試合が進むのではと期待しています。

土屋圭市氏

──コースも昨年とは大きく異なりますね。

土屋 今年のコースは1コーナーがメッチャヤバいですから。(昨年のチャンピオン)川畑選手のクルマですと1コーナーまでに160km/hは出ます。ここが見どころだと思いますよ。でも、タイヤバリアではクラッシュした時にクルマが翌日走れなくなるから、スポンジバリアにしようとFIAと折衝しています。

──となると、ストレートが真正面で見られるBスタンドがオススメですか?

土屋 マニアックな目線で見るとDスタンドです。Bスタンドだと一瞬で終わるんですよ。でもDスタンドだとスタートから1コーナーの進入まで見られるんですよ。で、目の前を通過していく。だから僕がお客さんだったらDスタンドを買いますね(笑)。

コース図上で「Dスタンド」を指差す土屋圭市氏

──ドリフト以外で、FIA-IDCの見どころはどこになりますでしょうか?

土屋 パドックに行けるのも、ドリフトの魅力です。選手が日本に観光気分で来ているのか、真剣に勝ちに来ているのかがわかると思いますよ。

前回のFIA-IDCで総合優勝をはたし、初代ドリフト世界一に輝いた川畑真人選手

昨年はFIAのジャン・トッド会長も来日し予定していた滞在時間よりも長くレースを観戦していた

──今大会で土屋さんが注目している選手はどなたでしょうか?

土屋 まずは川畑選手。彼のモチベーションは高いですからね。あと技術的にも群を抜いていますよね。横井選手もだんだん上手くなってきています。川畑選手と横井選手はスピードもテクニックもありますから注目です。あと、ロシア勢はレベルが高いですね。とにかくスピードがある。去年はロシア勢と川畑選手と横井選手についていける人がいなかった。でも去年それを見ている選手が来ていますから、面白くなると思います。

身振りを交えながらドリフトを力説する土屋圭市氏

──最後に読者に一言お願いします。

土屋 日本代表と世界の代表がお台場で対決します。去年より絶対にいいバトルが見られます。ご期待ください。あと、これは世界中のチューニングカーですよ。これも面白いと思います。

イベントのイメージガールを務める藤木由貴さんと小嶋みやびさん

藤木由貴さん

小嶋みやびさん

イベント情報


■FIA Intercontinental Drifting Cup Tokyo Drift 2018

会期:2018年11月3日(土)、4日(日)
場所:東京・お台場特設コース
料金:6500円~
公式サイト:D1公式サイト



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