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Apple Watchの便利な使い方 第19回

ボイスコマンドで操作もラクラク

Apple WatchのOS 新「watchOS 5」の進化点、新機能ガイド

2018年10月11日 09時00分更新

文● すずまり 編集●飯島恵里子/ASCII

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進化ポイント6:使うほどパーソナライズされるSiriの文字盤登場

 watchOS 5から新たに追加された文字盤がありますが、そのうちの1つのが「Siriの文字盤」です。この文字盤を選択すると、機械学習によって、ユーザーの利用スタイルに合うと予測される情報のショートカットを、最適なタイミングで表示するようになります。それらには他社製アプリケーションのコンテンツも含まれます。

Siriの文字盤は学習するほど最適なタイミングでユーザーにあった情報を表示するようになる成長する文字盤

 利用開始直後はなぜそれを? と思う表示もあるかもしれません。実際、筆者の文字盤では、1年前のイベントの写真に深呼吸を促すアプリ、または日の出に安静時心拍数など、不思議な組み合わせが多いのですが、学習を重ねるにつれて精度があがっていくと思われます。生活に一定のパターンがある人ほど、提供される情報も的確になっていくかもしれません。

表示される情報が固定ではないところがポイント

 起動方法も新しくなっています。Siriといえば最初に「Hey Siri」と呼びかけるか、デジタルクラウンの長押しの起動が必要でした。しかし今回からは手首を上げて口元(5cm程度まで近づける)で要件を言うだけでSiriが使えるようになりました。

 Siriを起動する時間が短縮できるだけでなく、画面を見なくても利用できるので、急いで次の予定を知りたいときや、朝でかける直前に天気予報をチェックしたいときに役立ちます。

 設定が必要ですが、Apple Watchの「設定」から「Siri」を開いて、「手首を上げて話す」をオンにしておくだけです。「Hey Siri」がオンでも手首を上げて話すだけでSiriが起動するようになります。

「手首を上げて話す」をオンにするだけです

 このほか、iPhone上のアプリの中に、「Siri ショートカット」のボイスコマンドに対応したものがある場合、音声でショートカットを作成することで、Apple Watchからボイスコマンドで起動できるようになります。

「Siri ショートカット」を使うと、Evernoteの特定のノートを開くボイスコマンドを作成できます

Siriに「メモを作成」というと、Evernoteのノート「とりあえずメモ」を開くボイスコマンドが完成

 筆者の環境で、現在このボイスコマンドが利用できるのはメモアプリのEvernoteですが、特定のノートを開くボイスコマンドをiPhone上で作成しておくと、編集したいとき用意しておいたボイスコマンドをApple WatchにいうだけでiPhone上で対象ノートを開けるようになります。

 これはApple Watchだけでなく、iPhoneのSiriでも同じことができますが、「手首を上げて話す」と併用するととてもスピーディになります。あくまでもEvernoteの例ですが、ノートのタイトルで「Siriショートカット」を作成することで利用頻度の高いノートを見つけやすくなるはずです。

進化ポイント7:新しい文字盤を多数追加

 このほか、「呼吸」やFire & Water、Vapor、Liquid Metalなどのアニメーションが始まる文字盤をはじめとして、前述の「Siriの文字盤」や、Apple Watch Series 4でのみ使える6つのコンプリケーションが設定できる文字盤「Infograph(インフォグラフ)」や「Infograph Modular(インフォグラフ・モジュラー)」など、新しい文字盤も多数追加されました。

Apple Watch Series 4で使える「Infograph」

Apple Watch Series 4で使える「Infograph Modular」

 特に「Infograph」は、従来の1画面内に表示できる情報量が多く、これぞスマートウォッチという印象を与えてくれます。

Apple Watch Series 4と同期したときのWatchアプリの文字盤の一覧

Apple Watch Series 3を同期したときのWatchアプリの文字盤の一覧

 文字盤のコンプリケーションに表示できる情報も、Apple社製以外のアプリケーションが選択できるようになっており、これまで以上にアクセスしたい情報に、Apple Watchから手が届きやすくなりました。

 また、音楽やPodcastを再生中のときやワークアウト中に、文字盤上部にインジケーターアイコンが表示されるようになり、そこから直接アプリに切り替えられるようになっています。

ミュージック再生中のApple Watch Series 3の文字盤

ワークアウト中のApple Watch Series 3の文字盤

Podcast再生中のApple Watch Series 4の文字盤


※この記事は、Apple Watch Series 3 セルラーモデル(watchOS 5.0.1)、iPhone X(iOS 12.0)で検証して作成しています。


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