スマートフォンの代名詞でもあり、携帯電話業界のパワーバランスを全て書き換えてしまったアップルの「iPhone」。果たしてiPhoneの登場前、人類は携帯電話で何をしていたのだろうかと思えるほど、iPhoneはモバイルデバイスの使い方を大きく変えました。アップルの動きはすでに過去に2回紹介しています。今回はそれ以降、2016年秋から現在までのアップルの動向を振り返ります。
iPhoneシリーズ過去最高の販売台数でシェア1位に君臨
2016年9月発売のiPhone 7とiPhone 7 Plusはアップルの販売台数を飛躍的に伸ばし、過去最大を記録しました。アップルの公式発表によると2016年第4四半期のiPhone販売数は7829万台。この2モデルは3.5ミリヘッドフォンジャックを廃止するという思い切った方向転換がはかられた一方、防水防塵対応となり使い勝手が高まりました。またカメラもより明るいレンズとなり、フロントカメラの画質も上げるなどマイナーチェンジがはかられます。
ガートナーの調査によると、2016年第4四半期のスマートフォン販売シェアはアップルが久しぶりに1位を奪回しました。アップルのシェアは17.9%で、サムスンのシェア17.8%を僅差上回りました。サムスンも第3四半期から販売台数を伸ばしたものの、アップルは前期比1.8倍と、ほぼ倍増ともいえる爆発的な売れ行きでスマートフォンNo.1メーカーとなったのです。
2017年に入ってもiPhone 7シリーズは引き続き好調な販売数を記録します。しかし台数ではサムスンがアップルを超え、再び1位を奪回。シェアはサムスンが18.2%、アップルが17.9%でした(ガートナー調査)。両社のトップ争いは毎年年末年始の風物詩ともいえる状況でした。ところが実はここに、アップルのウィークポイントが見え隠れしていたのです。
2017年第2四半期の販売台数は、サムスンが8254万台とさらに伸ばしたのに対し、アップルは4431万台と再び半減近く落ち込みます(同)。
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