さとうなおきの「週刊アジュール」 第58回
Azure Virtual MachinesのシリアルコンソールがGA
Azure Storageの「不変ストレージ」がGA
2018年10月01日 09時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、2018年9月16日~22日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Azure Storage:不変ストレージがGA
ストレージサービス「Azure Storage」の一機能「Azure Blob Storage」は、オブジェクトストレージサービスを提供します。
Azure Blob Storageで、6月に、「不変ストレージ」(Immutable Storage)のパブリックプレビューがリリースされていました。不変ストレージは、データを変更、削除できないWORM(Write Once Read Many)ストレージです。
今回、不変ストレージがGA(一般提供)になりました。
詳細は、更新情報「General availability: Immutable storage for Azure Blob storage」、ブログポスト「Immutable storage for Azure Storage Blobs now generally available」をご覧ください。
Azure Virtual Machines:シリアルコンソール
IaaSの仮想マシン(VM)機能を提供するAzure Virtual Machinesで、3月に、VMのシリアルコンソールにアクセスする機能が、パブリックプレビューになっていました。
今回、この機能がGAになりました。
詳細は、更新情報「General availability: Serial console for Azure VMs」、ドキュメント(Windows、Linux)をご覧ください。
Azure API Management:9月14日のアップデート
Azure API Managementは、既存のAPIに対するAPIゲートウェイのサービスです。
8月28日のアップデートに続いて、Azure API Managementの9月14日のアップデートがリリースされました。マルチバイト文字列を含むクエリが正常に動作するようになったことなど、いくつかの新機能や修正があります。
詳細は、更新情報「Azure API Management update September 14」をご覧ください。
Visual Studio App Center:共有グループ、Azure Active Directoryをサポート
Visual Studio App Centerは、iOS、Android、Windows、macOSアプリケーションのビルド、テスト、配布、監視のためのサービスです。
複数アプリ間で配布グループを共有できる「共有グループ」がサポートされ、Azure Active Directoryもサポートされました。
詳細は、ブログポスト「Scaling Your Distribution Workflow with Shared Groups and AAD support」をご覧ください。
Azure IoTソリューションアクセラレータ:リモート監視がAzure Time Series Insightsをサポート
Azure IoT ソリューション アクセラレータは、一般的なIoTシナリオを実装した、すぐにデプロイ可能でカスタマイズ可能なIoTソリューションです。
Azure Time Series Insightsは、IoTデータなどの時系列データを格納、分析、可視化するサービスです。
今回、Azure IoTソリューションアクセラレータのリモート監視ソリューションが、Azure Time Series Insightsを統合しました。
詳細は、ブログポスト「Remote Monitoring Solution allows for root cause analysis with Azure Time Series Insights」をご覧ください。
Azure Event Hubs:Node.jsクライアントライブラリがGA
Azure Event Hubsは、スケーラブルなイベント受信サービスです。
4月に、Azure Event Hubs向けのPython、Node.jsクライアントライブラリのパブリックプレビューがリリースされていました。
今月のPythonクライアントライブラリのGAに続いて、Node.jsライブラリもGAになりました。
詳細は、更新情報「General availability: Event Hubs for Node.js」、GitHubリポジトリをご覧ください。
Azure HDInsight:Visual Studio Code拡張機能を強化
Azure HDInsightは、Hadoop、Sparkなどのマネージドサービスです。
コードエディター「Visual Studio Code」向けの拡張機能「Azure HDInsight Tools for Visual Studio Code」で、Visual Studio Codeのユーザー設定、ワークスペース設定を使って、HDInsightクラスターやSparkジョブの構成を管理できるようになりました。
詳細は、ブログポスト「HDInsight tools for Visual Studio Code: simplifying cluster and Spark job configuration management」をご覧ください。
Azure Automation:Python RunbookがGA
Azure Automationは、PowerShell/Pythonベースのプロセス自動化、構成管理、更新プログラム管理のサービスです。
2017年9月のIgnite 2017カンファレンスで、PythonでAzure AutomationのRunbookを作成する機能が、プレビューになっていました。
今回、この機能がGAになりました。
詳細は、更新情報「General availability: Python 2 runbook support in Azure Automation」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Automationの更新プログラム管理で、次の新機能がリリースされました。
- 更新プログラムのインストール前後に実行するRunbookを指定できる「事前/事後デプロイタスク」のプレビュー
- 更新プログラムの適用先VMを動的に指定できる「動的グループ」のプレビュー
- 明示的な更新プログラムの指定
詳細は、更新情報「Update Management: Pre/post tasks, dynamic groups, and update inclusion」をご覧ください。
それでは、また来週。
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