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開始を直前に控え、3万円台の外付けチューナーやレコーダーも投入

新4K放送の裏録対応で普及帯の「AQUOS 4K」が発表

2018年09月27日 15時00分更新

文● 小林 久 編集●ASCII

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 シャープは9月27日、BS4Kと110度CS4Kチューナーを2基搭載し、12月1日から18チャンネルで始まる「新4K衛星放送」の裏番組録画ができるAQUOS 4Kの新モデル「4T-C60AN1」「4T-C50AN1」「4T-C45AL1」3機種に加え、AQUOS 4Kレコーダ「4B-C40AT3」「4B-C20AT3」2機種、4Kチューナー「4S-C00AS1」を発表した。

 価格はいずれもオープンプライス。テレビは11月17日(45型のみ12月22日)、レコーダーとチューナーは11月24日の発売となる。なお、10月15日開催のCEATEC JAPANでは8K新製品の発表も予定している。

 4K/8Kテレビの出荷台数は2017年に174万台。2018年には220万台に達する見込みだ。さらにシャープは、2020年は4K以上で90%以上の構成比になると予想。BDレコーダーでもUltra HD Blu-ray対応機が2020年には全体の50%の構成比になるとしている。

 AIoT「COCORO VISION」の機能として、従来のVIDEO、MUSIC、GAMEに加え、ジョルテとの協業で「COCORO CALENDER」も追加。サービス開始は11月を予定している。

 スマホやリモコンの音声操作を使ったカレンダー入力に加えて、生活に役立つ情報を提供する、より生活に密着したデバイスになるとする。生活情報は約1万7000のイベント主催者が毎年4万件ほど配信しているものから選び、日付に合わせて表示。そこからカレンダーへの登録もできる。

新4K放送の裏録に対応した4Kテレビ

 上述したダブルチューナーによる新4K放送の裏録に加え、8Kテレビの開発で培った技術を4Kテレビに生かす。これが「AQUOS 4K Smart Engine PRO」だ。高精細化のための「4Kマスターアップコンバートプロ」、広色域を実現する「リッチカラーテクノロジー」(BT.2020の色域の再現)、4K放送の広い輝度情報を復元するための「HDR映像(HDR10/HLG)対応」の3要素からなる。

 音質面では「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」として、2.1chの3ウェイ5スピーカーをフロント部に搭載。日本の明るいリビングを想定した映り込みがしにくい「低反射『N-Black』パネル」も採用する。脚部は回転式スタンドで、左右約30度可動する。

 Android TV OSを採用し、Googleアシスタントも利用が可能。Googleアシスタントで操作できる照明などの家電との連携も可能だ。そこでシャープとしても、Googleアシスタントに対応した家電製品を開発。「COCORO KITCHEN」や「COCORO AIR」を経由してヘルシオやエアコンなど、テレビを起点とした家電のコントロールができるようにする。

 例えばテレビ画面で検索したレシピの情報をスマホなどに送り、買い物をし、そのレシピをヘルシオに送るといたことが音声操作で完結する。

 画面サイズは60型、50型、45型があり、実売価格はそれぞれ28万円前後(税抜)、20万円前後(税抜)、15万5000円前後(税抜)になる見込みだ。

新4K放送が採用したHDRの魅力を実感できる

 レコーダーは4TBと2TBのHDDを搭載する2モデルがある。4TBの容量があれば、4K録画でも約262時間の録画ができる。さらに内蔵ドライブから3層100GBのBlu-ray Discにダビング(33Mbps)した場合、約6時間20分の保存ができる。Ultra HD ブルーレイの再生にも対応する。

 4K放送に合わせた文字フォントを開発。番組表の見やすさや録画リストのサムネイルやタイトルなどが精彩に表示できるという。実売価格は4TBが14万円前後(税抜)、2TBが11万円前後(税抜)となる見込み。

 4Kチューナーについては、テレビ視聴だけでなく、外付けのUSB HDDを追加することで4K画質で録画も可能。HDMI経由(AQUOSファミリンク)でテレビと同じリモコンで連動した操作ができる。新4K放送では新しいHDR規格のHLGを採用しているが、HLG非対応のHDR対応テレビに出力する場合でもHDR10に変換して出力ができる。実売価格は3万2000円前後(税抜)になる見込みだ。

 同社では、現在トップのテレビについては4K/8K含めてトータルで40%のシェアに拡大。ブルーレイレコーダーについても2020年までに首位を確立したいとした。

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