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放熱への異常な愛情、または大和研究所はいかにしてボーボーいわないGTXマシンを生み出したのか!?

レノボ「ThinkPad X1 Extreme」発表会で開発秘話を聞いてきた!!

2018年09月11日 23時00分更新

文● ThinkPad特捜班+みやのプロ(@E_Minazou

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 レノボは9月11日にThinkPad X1 Extremeの発表会をおこなった.8月30日にIFAで公開した同機種の日本でのお披露目だが、日本の大和研究所で開発された経緯や内部構造なども解説された.

 ちなみに、日本でもすでに製品発表されているThinkPad P1とX1 Extremeは兄弟マシンで、本体の外観および内部構造はほぼ同じで、主たる違いは選択できるCPUとGPUである.

こちらがP1とX1 Extremeとの違いでございます.

予定外に登場したレノボ・ジャパンの新社長デビット・ベネット氏が、すでにおなじみとなった流暢な日本語で経緯を説明.ThimkPad P1とX1 Extremeは、モバイルPCとワークステーションの間を埋める製品である.ちなみにベネット氏は元AMDで働いていた.

続いて、レノボ・ジャパンのワークステーション製品事業本部長の林淳二氏が登壇し、P1とX1 Extremeを紹介した.ちなみに林氏は元AMDで働いていた.

P1 & X1 Extremeの特徴は小型軽量と、こだわりのキーボード、そして4K液晶なのである.

P1はXeonにNVIDIAのQuadro P200を搭載しているが、X1 Extremeはコアi9とGeForce GTX1050Tiを積む.

大和研究所のプロダクト・マネージャー小口貴幸氏が、設計上の特徴を解説.ワークステーションをここまで小型軽量化するための道のりを語った.

新世代モバイルワークステーション
設計は熱との闘いだった

こちらが新X1 Extremeの4K液晶モデルで100%表示にしてみたところ.文字もアイコンも小さくていいのである.

インターフェースは左側面(上)に電源コネクター、タイプC×2、HDMIポート、イーサネット拡張コネクター、コンボジャックが並ぶ.右側面はセキュリテーホールにタイプA×2、メディアカードリーダーが並ぶ.残念ながら両モデルともLTEモデムを内蔵したモデルはない.

背面(上)は大部分が液晶ヒンジになっており、その内側に吸気と排気口が存在する.側面にはThinkPad特有の「9度チャンファー」と呼ばれる「傾斜」がついている.

いつものThinkPadと同様に、US配列と日本語配列のキーボードを選択できる.こちらはUS配列で、液晶は15.6インチだが、キーボードの幅は14インチモデルと同じで、配列も同じである.なのでキーボードの左右はかなり空白がある.

こちらが日本語配列キーボードで、Enterが縦に大きく、各種日本語キーが増えている.ぱっと見てわかると思うが、おなじみのトラックポイントの赤い点が左右中央ではなく、やや左に寄っていて、タッチパッドも左寄りである(US配列でも同様).

底板をはずすとこのような眺めになる.中央にメモリースロットが2つ並んでいるが、その上の右側にCPU、左側にGPUが搭載されている.基板は左右いっぱいに広がっていて、2つのファンの部分だけ切り抜かれた形だ.左側のファンがやや斜めになっているのはコネクターをよけるため.右側のファンの下にSSDのスロットがこちらもダブルで設置されている.バッテリー容量は80Whとある.

これが新設計の冷却ユニット(上の写真から裏返した状態).2つのファンは大型で、中の回転部は新設計の第10世代のオウル(ふくろう)ファンで送風量は15%UPしている.見えているファンの底部は鉄で、オレンジ色のヒートパイプと一体化しており、排熱効率を向上している.

底板を内側からみたところ.ThinkPadでは初めてのアルミによる底板で、伝導による放熱効果を狙っている.

底板の底側をみると、吸気口の奥に一直線のゴム足が設置されている.点ではなく線にしたのは、後部から吹き出す排気を吸気口にまわさない工夫だ.

こちらも新開発のACアダプター.135W出力としては非常に小型で軽量.100Wを超えるので、タイプCではなく、おなじみの角形コネクターで電源端子に接続する.

本体と並ぶとこんなかんじでとても小さいです.ウワサによると、PC本体のタイプC端子は電源入力を受け付けるので、100W以下のACアダプターでの充電も可能らしいです、あくまでウワサです・・・

新モデルのために開発されたThunderbolt3 Workstation Doc(40AN0230JP).奥の下に見える太いケーブルで本体の電源端子とタイプC端子の両方に接続して利用する.ドックの前面にはタイプA×1、タイプC×1とコンボジャックがある.

同ドックの背面は恐ろしいことになっていて、まず左寄りに2つの電源入力端子がある.つまり230Wと135Wの2台のACアダプターが同梱されているのである.PC本体との接続は左下の電源とタイプCだけで、あとはすべて周辺機器を接続できる.

X1 Extremeに搭載のGeForce GTX1050Ti様のお姿でございます.ただし、MAX-Qデザインによるインストールだそうです.

 というわけで、このスペックで1.7~1.8キロというのは、持ち歩き可能であり、どれだけ熱くならないのか、どれだけ速度が出るのか、早く実機を試用してみたいキモチが高まってくる発表会なのでした~~

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