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IFA 2018レポート 第9回

ワイヤレスイヤホンに力を入れる

海でも泳げる完全ワイヤレスイヤホン、ソニーがついに発表

2018年09月01日 14時00分更新

文● 折原一也 編集●ASCII

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「WH-1000XM3」はNCの処理性能を従来比4倍に

 ハイレゾ対応のワイヤレスノイズキャンセル(NC)ヘッドホン「WH-1000XM3」も発表された。ソニーのプレスカンファレンスでも大々的に披露して、ヒットモデルとなった初代モデル「MDR-1000X」から数えて第3世代となるモデル。

ハイレゾ・ノイズキャンセル対応・ワイヤレスヘッドホンの最新モデル「MDR-1000X」

 最大の特徴は、最新世代かつソニー独自の“高音質ノイズキャンセリングプロセッサー”となる「QN1」により、NC処理の性能が従来比4倍に向上。業界最高クラスのノイズキャンセル性能を実現した点だ。

 個人の装着状態や大気圧への最適化を行う「NCオプティマイザー」、2つのマイクを使った「ディアルノイズセンサーテクノロジー」、行動を認識してノイズキャンセルや外音取り込みを自動で切り替える「アダプティブサウンドコントロール」も引き続き搭載している。

ノイズキャンセル用のマイクをカッパー色でアクセントとした新デザイン

 WH-1000XM3では、QN1に内蔵された新開発のDAC+アンプによって高音質が得られる。QN1はノイズ成分を分析して、逆位相の信号を作り出して相殺するための「DNCソフトウェアエンジン」と、デジタル信号を32bit処理する「32bit Audio Signal Processing」の回路を一体化している。これを使い、ワイヤレス再生時でもハイレゾ相当の高音質を実現できるという。BluetoothコーデックはLDAC、aptX HD、AACと現状存在する高音質コーデックのすべてを網羅する。

IFAの2018のブースでは実際に騒音を流して軽減効果をデモ

 本体重量は、前世代にあたる「WH-1000XM2」の275gから255gへとさらに軽量化。

 ヘッドバンド部の構造も従来の真円形から楕円形になり、スリムかつ頭部によりよくフィットするようになった。イヤーパッドは柔軟性の高い低反発ウレタンを新たに採用。装着時に少しつぶれるため接地面積が20%ほどアップする(より密閉感やフィット感が上がる)。イヤーカップ部の機構も、人の耳に合った角度でフィットしやすい“イヤーコンシャスデザイン”となった。

 カラーはブラックとプラチナシルバーの2色展開。引き続きイヤーパッド部のタッチセンサーでの操作に対応。専用アプリ「Sony Hedaphone Connect」経由でGoogleアシスタントとも連動可能。バッテリー駆動時間は30時間。欧州では380ユーロ(約4万9037円)で9月以降順次発売予定。日本での発売については未定だ。

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