日本に「Handy」という無料レンタルスマートフォンサービスがある。ホテル滞在中に手続きなしでスマートフォンの持ち出し利用が可能だ。
設置しているホテルは限られているが、借りられるホテルの一部は「Handy Japan」のサイトで見ることができる。筆者が泊った成田市内のホテルでたまたま利用できたので、まずは紹介していきたい。
Handyはラバーケースが着用されており、その状態で充電スタンドに置けるようになっている。
Handyの側面ボタン類はほかのスマートフォンと一緒だが、専用スタンドでしか充電できないように、本体とスタンドには充電用に特殊な端子が採用されているのが特徴だ。
背面を見ると「SHARP」と書かれている。また再起動をしてもシャープのロゴを見ることができるが、いずれにしろ、表立ってメーカー名は出していない。
「CPU-Z」でチェックすると、「Foxconn」製造の「Sharp」ブランドとなっている。
早速だがベンチマークアプリ「Antutu」を走らせてみる。スコアはお世辞にも高いとはいえず、利用するとゲームでなくとも遅さを感じる。
スペックを確認すると、ディスプレーは720×1280表示が可能な5.3型液晶で、CPUはQualcomm製MSM8917(クアッドコア 1.4GHz、Snapdragon 425)を採用。
メモリーは2GB、ストレージは8GB、4G対応DualSIMにmicroSDXCスロット、指紋センサー、4000mAhバッテリー、800万画素(リア)のカメラなど。OSはAndroid 7.0となっている。
製品名は「VZH」とあり、「InFocus VZH」と同等の製品を察することができる。
無料で通信や通話ができるし
アプリもインストールできる
さて、専用スタンドで充電されているHandyは、ホテルの部屋のテレビやスタンドライトやポットが置かれる机の上の中央に、「Free Smartphone」と大きく書かれた紙と一緒に置かれていた。宿泊者から見て最もわかりやすい場所に鎮座しているのである。
Free Smartphoneと書かれた紙によるHandyの特徴によれば「無料インターネット」「無料電話」「観光ガイドのコンテンツが入っている」「アプリインストール可」という点にある。
この「無料インターネット」とはデフォルトで4Gでのデータ通信が使い放題であるということだ。
無線LANは設定はできるが、テザリングはできない。
次に「無料電話」だが、専用アプリから050で始まる番号が割り振られており、電話をかけることはもちろん、受けることもできる。
国内はもちろん、特定の国・地域向けの電話が無料となっており、海外のホテルで無料で番号付きの電話が借りられるのはありがたいのではないだろうか。

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