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エアバス製ドローン、太陽光で25日間の連続飛行に成功

2018年08月10日 10時46分更新

文● Erin Winick

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エアバス製のドローンが25日間の連続飛行に成功した。

8月8日、エアバスは偵察用ドローン「ゼファーSハップス(Zephyr S HAPS)」の初回生産モデルが、空中での最長時間飛行記録を更新し、無事着陸したと発表した。7月11日にアリゾナから飛び立って以来、初めての着陸となる。

約75kgのドローンの長時間飛行が可能となったのは、太陽光発電だけを利用しているためである。推奨巡航高度は平均的なジェット旅客機よりも高い約21kmである。標準的な航空路のはるか上空であり、天気の影響を受けないため、昼間充電した電力で夜間も飛び続けることができる。

今回のドローンは、大気圏内における無補給での最長時間飛行記録だった14日間を超えた。14日間という記録も、ゼファーの初期試作機が打ち立てたもの。エアバスは2018年後半にさらなるフライトを計画しており、最終的には無補給で100日間の飛行が実現できるとしている。

太陽光発電での飛行は、航空機に携わるイノベーターにとって長い間の目標となっている。ドローンの長時間飛行の成功は、英国国防省などの潜在的顧客に対して技術的な優位性を示すことになる。英国国防省はすでに、ゼファーを2機発注している。

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