窓の円盤を何万枚も売った女が語る 『そんなの業界じゃあたりまえっちゃ!』 第93回
「OSを売る」という意味がMedia Center Editionでわかった
2018年08月08日 20時00分更新
それは今から13年ほど前。ヤマダが「窓の円盤を売ること」になったときのお話です。
当時、I社のCPUを売っていたヤマダですが、いろいろな流れがあって窓の円盤、つまりDSP版のWindowsをお客様に売ることになりました。当時はまだ「OEM版」って言っていましたかね。箱じゃなくて、平べったい板として売られていたOS。
ヤマダはこう思っていました。
「OSか。全国の自作PC愛好家や、PCを作って販売している業者さんに供給すればいいんだよな……」
いや、まったくもってそのとおりなんですけど! ほかになにかあるとは思ってなかったんですよ!
だって「OS」だもの!!!!!!!!!!!! 基本パソコン使うにはいるもの必ず!!!!!!!!
だけど、メーカーさんから言われたのが、
「『OS』を売るって意味わかる?」
ほかのOSからシェアをって、独走状態じゃないんですか……!!!! ちょっとまって全然意味わからない!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなペーペーのヤマダが、「OSを売る」第一歩のお話です。これまで繰り広げたイベントやキャンペーンに繋がる「OS自体」を売るということ。その答えはというと……。
あなたが初めて買った「単体のOS」は何ですか? ヤマダ? Windows Meです(爆死)。
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