最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第210回
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」の速度対決
2018年07月30日 12時00分更新
3キャリアの夏スマホのなかでも主力となりそうな「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「HUAWEI Mate 10 Pro」を比較しているスマホ定点観測。スペック的には3機種ともハイスペックで横並びになりそうだが、スピード勝負をしてみると意外な差に!?
ドコモのXperia XZ2がとりあえずは先行
今夏の主力機種であり、性能も非常に高い、ドコモ「Xperia XZ2 SO-03K」、au「Galaxy S9 SOV38」、ソフトバンク「HUAWEI Mate 10 Pro」を比較しているが、初回はデータ容量の少ない料金プランでの割引が決め手になり、まずはドコモのXperia XZ2をリードと判断した。
今回はベンチマークアプリや文字入力、通信速度といった実際にスマホを操作してのテストとなる。3機種ともハイエンド機なので、高いレベルでの争いとなりそうだ。まずはそんな3機種のスペックのおさらい。
ドコモ「Xperia XZ2 SO-03K」 |
au「Galaxy S9 SCV38」 |
ソフトバンク 「HUAWEI Mate 10 Pro」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | ソニーモバイル | サムスン電子 | ファーウェイ |
本体サイズ |
約72×153 ×11.1mm |
約69×148 ×8.5mm |
約75×154 ×7.9mm |
重量 | 約198g | 約161g | 約178g |
画面サイズ | 5.7型 | 5.8型 | 6型 |
画面解像度 | 1080×2160ドット | 1440×2640ドット | 1080×2160ドット |
OS | Android 8.0 | Android 8.0 | Android 8.0 |
CPU |
2.8GHz+1.8GHz (8コア) |
2.8GHz+1.7GHz (8コア) |
2.36GHz+1.8GHz (8コア) |
ROM/RAM | 64GB/4GB | 64GB/4GB | 128GB/6GB |
メモリーカード |
microSDXC (400GB) |
microSDXC (400GB) |
× |
国内4G対応バンド |
1/3/19 /21/28/42 |
1/3/18/26 /28/41/42 |
1/3/8/18 /19/26/28/41 |
キャリアアグリゲーション | ○ | ○ | ○ |
VoLTE | ○ | ○ | ○ |
連続通話時間 | 1300分(LTE) | 1710分(LTE) | 950分(LTE) |
無線LAN |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | 1920万画素 | 1220万画素 | 1200万+2000万 |
インカメラ | 500万画素 | 800万画素 | 800万画素 |
防水/防塵 | IPX58/IP6X | IPX58/IP6X | IPX57/IP6X |
ワンセグ | 11時間50分 | 13時間30分 | × |
フルセグ | 10時間10分 | 11時間 | × |
おサイフケータイ | ○ | ○ | × |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 | 4.2 |
MHL(HDMI) | × | × | × |
キャスト | ○ | ○ | × |
SIM形状 | nanoSIM | nanoSIM | nanoSIM |
バッテリー容量 | 3060mAh | 3000mAh | 4000mAh |
Qi | ○ | ○ | × |
生体認証 | 指紋 | 指紋、顔、虹彩 | 指紋、顔 |
USB端子 | Type-C | Type-C | Type-C |
カラバリ | Deep Green、Liquid Black、Liquid Silver、Ash Pink | ライラック パープル、チタニウム グレー、ミッドナイト ブラック | ミッドナイトブルー、チタニウムグレー |
差がつきそうなのは本体サイズ。スクロールや文字入力のテストは片手操作が基本となるので、一回りコンパクトなGalaxy S9が有利に感じる。
CPUやメモリーでは、現行最上級のSnapdragon 845に、メインメモリー4GBなのがXperia XZ2とGalaxy S9。一方、独自プロセッサであるKirin 970+6GBメモリーのHUAWEI Mate 10 Proでは違いが出そうだ。
通信速度は、スペック上ではドコモのXperia XZ2が下り最大988Mbps(上り75Mbps)、auのGalaxy S9は下り最大958Mbps(上り75Mbps)、HUAWEI Mate 10 Proは下り最大400Mbps(上り37.5Mbps)となっているが、これはあくまで一部エリアとなる。利用客の多い主要駅周辺で使うと実際の速度はどうなるだろうか。
それではまずベンチマークアプリで比較する。
ベンチマークアプリはSnapdragon 845搭載の2機種が優勢
比較に使うのはベンチマークアプリの「AnTuTu 7」と「3DMark」。各機種で3回ずつ計測し、トータルスコアをはじめ各スコアの最高値を掲載した。
まずはAnTuTuのスコアだが、Snapdrgaon 845搭載機の2台がやはり優勢で26万点台を叩き出している。トータルのスコアではほんのわずかにXperia XZ2のリードとなっている。HUAWEI Mate 10 Proは21万点台。GPUがやや弱めで、MEMで2台を上回っている。
Antutu(最高値) | Xperia XZ2 | Galaxy S9 | HUAWEI Mate 10 Pro |
---|---|---|---|
トータル | 262209 | 261207 | 210563 |
CPU | 91456 | 87676 | 70147 |
GPU | 106334 | 106868 | 81773 |
UX | 55428 | 58087 | 44710 |
MEM | 8991 | 9005 | 13933 |
続いて3DMarkのスコアを見ると、やはりSnapdragon 845の2機種がほぼ同じスコアでXperia XZ2がわずかに上。AntutuでもGPUにやや弱みを見せたHUAWEI Mate 10 Proがここでもやや離された結果となっている。
3DMark(最高値) | Xperia XZ2 | Galaxy S9 | HUAWEI Mate 10 Pro |
---|---|---|---|
トータルスコア | 4609 | 4600 | 2907 |
グラフィックス | 5128 | 5126 | 2992 |
フィジックス | 3425 | 3385 | 2801 |
この連載の記事
-
第212回
スマホ
3キャリアの主力ハイエンド機「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」のスタミナ比較 -
第211回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」でカメラ勝負! -
第209回
スマホ
3キャリアの主力販売モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」を比較 -
第208回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのスタミナは? -
第207回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのカメラをチェック -
第206回
スマホ
キャリアのミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」の速度比較 -
第205回
スマホ
主要3キャリアの最新ミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」を比較 -
第204回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイスペック機のスタミナテスト -
第203回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイエンドスマホのカメラをチェック -
第202回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、キャリアのハイスペック機の速度を比較 - この連載の一覧へ