撮影:Crypto360
ブロックチェーンのキーワードはハッシュ化されていても逆変換できる。7月5日に開催のサイバー犯罪捜査・調査ナレッジフォーラム設立記念特別セミナーで、慶応義塾大学教授の武藤佳恭氏がデモンストレーションしてみせた。
武藤氏はビットコインをはじめとしたブロックチェーンの暗号技術に使われるハッシュ関数SHA-256を使い、英字による1つのキーワードをハッシュ化。その後外部のWebサービスを使い、わずか0.025秒で元のキーワードに変換してみせた。武藤氏によればハッシュはすでにデータベース化されていて、キーワードが2つでも数秒から数十秒以内に逆変換されてしまう。もしブロックチェーン技術にSHA-256を使うなら最低限3つ以上のキーワードを使ってほしいと話した。
武藤氏によれば、技術について教えてほしいとFinTech関連業者に呼ばれたとき「SHA-256のキーワードをいくつ使っていますか」とたずねたが、答えられなかったことがあったという。こうした基礎的な事項が知られていないために事故が起きてしまうことがあると、同氏は来場者に警鐘を鳴らした。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、家事が趣味。赤ちゃんの父をやっています。育児コラム「男子育休に入る」連載。Facebookでおたより募集中。
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