個人的な話で恐縮だが、つい最近、iPhone 5c(!)からiPhone 8 Plus へ機種変した。Bluetoothイヤフォンの高性能化で、そろそろイヤフォンジャックがなくても平気のように思えたからだ。たまに起こる音切れや、バッテリーの充電などBluetoothなりのデメリットもあるが、音質云々は携帯機器で使う限り気にならない。
と言ってもBluetooth対応で、イヤフォン本体にお金のかかった製品はまだ少数派。手元にあるイヤフォンの方が、音は全然良いのにと思うことも多々ある。そんなときに手を伸ばしたくなるのが、MMCX端子付きのBluetoothレシーバー。
というわけで、今回はラディウスの「HC-M100BT」という製品を試してみた。MMCX端子対応のイヤフォンケーブルをこれに替えるだけで簡単にBluetooth化できる、いわばワイヤレス化のためのリケーブルユニットだ。価格は税込8610円。もちろんイヤフォンは付いてこないのでご注意を。
音ズレなくバッテリー持ちも余裕
Bluetoothレシーバーとしては、標準のSBC、低遅延のaptX、そしてAACが対応コーデック。iPhoneの場合はAACで接続しているはずだが、動画の音ズレのような問題はまったく気にならなかった。ミュージックビデオや、動きの速いスポーツ番組の観戦も、ストレスなく楽しめる。
リモコンは音楽の再生・停止、送り・戻しのほか、リモコン裏側にマイクがあり、着信操作とSiriのような音声アシスタントの呼び出しに対応。音楽再生と通話に分けて2台の機器に接続するマルチポイント接続もできる。音楽をウォークマンで聴き、通話はiPhoneで済ませるといった、2台持ちの人にも便利に使える。
ケーブル中央の一番大きな薄いパーツがバッテリー。充電端子はリモコンの脇にmicroUSBが付いている。約2時間の充電で9時間の音楽再生に対応。他社製品がおおむね7~8時間程度なので、バッテリーにはちょっと余裕がある。防水性能がうたわれていないだけで、ほぼ完璧な内容だ。
