前編に続いて、ZenFone 5レビューの後編はカメラを見ていく。すっかりお約束になりつつあるデュアルレンズ仕様になっている。写真の味付け傾向はZenFone 4からあまり変化していないが、AIによるシーン識別を強くアピールしており、その識別精度も良好だ。AIベースの識別については、ファーウェイが1歩先を行っているのだが、後発としては十分にがんばっているものだ。店頭などでテキトーに人に向けてみると、それがよくわかるだろう。
アウトカメラから見ていこう。メインカメラと広角カメラがあり、メインカメラは1200万画素でF1.8、センサーサイズは1/2.55。イメージセンサーはソニー製のIMX363。広角カメラは800万画素で120度、F2.2。メインカメラの画角をはじめ、それ以外の諸元については公開されていない。
AIシーン分析機能は16シーンに対応しており、認識すると画面上にアイコンが表示される。人物、フード、ドッグ、キャット、サンセット、スカイ、フィールド、オーシャン、フラワー、グリーン、スノー、ナイト、ステージ、テキスト、QRコード、トライポッドとなっており、それぞれ自動的に撮影設定が決定される。人物やフード、ドッグ、キャット、スカイなどの誤認しにくいものは判定は早い。トライポッドは三脚用セッティングだが、実際に三脚にマウントしてもとくに表示される気配がなかった。
また、サードパーティー製アプリを起動しなくてもQRコードを読めるのは地味に便利だ。
効果的で分かりやすいのは、風景や人物。フードに関しては、屋内ではそこそこであり、Proモードで自分で設定したほうがいい場面が多くあった。とくにもっとも頻度が高いであろう屋内であれこれ試したが、イイ感じのショットになることがなかったので、自然光下前提なのかもしれない。幸い、Proモードは設定豊富でいじりやすいので、ご飯写真のときだけProモードはアリだ。
ProモードはUIがとてもよくなった。操作しやすく、水準器も扱いやすくなっており、各パラメーターにAutoモードがあるため、任意の項目だけ設定して使用するのがラクでいい。また、シャッター速度は最大32秒と遊べる余力もアリ。
※以下の作例はすべて原寸で掲載しています。データ通信量にご注意ください。
インカメラにはお約束の美肌機能に加えて、ファンデもある。美肌のアルゴリズムはZenFone 4からほとんど変更されていないようだが、ファンデはデフォルトである5でもマットになった感が強く、リアルタイムプレビューも良好なので、自撮り用としての性能は相変わらず高い。各パラメーターを3基準にして、自分の肌と好みを探っていくといいだろう。
ZenFone 5 | ZenFone 5Z(参考) | ZenFone 5Q(参考) | ||
---|---|---|---|---|
メーカー | ASUS | |||
価格(税抜) | 5万2800円 | 6万9800円 | 3万9800円 | |
ディスプレー | 6.2型Super IPS+液晶(19:9) | 6型IPS液晶(18:9) | ||
画面解像度 | 1080×2246ドット | 1080×2160ドット | ||
サイズ | 約75.6×153×7.7mm | 約76×160.5 ×7.7mm |
||
重量 | 約165g | 約168g | ||
CPU | Snapdragon 636 1.8GHz(オクタコア) |
Snapdragon 845 2.8GHz(オクタコア) |
Snapdragon 630 2.2Hz(オクタコア) |
|
内蔵メモリー | 6GB | 4GB | ||
内蔵ストレージ | 64GB | 128GB | 64GB | |
外部メモリー | microSDXC(最大2TB) | |||
OS | Android 8.0 | Android 7.1 | ||
LTE対応バンド | 1/2/3/5/7/8/18/19/28/38/39/41 | |||
3Gバンド | 1/2/5/6/8/19 | |||
DSDS | ○(4G+4G DSDV) | ○(4G+3G) | ||
CA対応 | ○(2CC) | ○(3CC) | ○(2CC) | |
VoLTE | ○(ドコモ、au、Y!mobile) | |||
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) | |||
カメラ画素数 | リア:12メガ(標準)+8メガ(広角) /イン:8メガ |
リア:16メガ(標準) +8メガ(広角) /イン:20メガ(標準) +8メガ(広角) |
||
バッテリー容量 | 3300mAh | |||
高速充電 | 最大5V/2A | 最大9V/2A | 最大5V/2A | |
生体認証 | 指紋、顔 | |||
SIM形状 | nanoSIM×2(microSD排他) | nanoSIM×2 (microSD別) |
||
USB端子 | Type-C | microUSB | ||
3.5mmイヤホン | ○ | |||
カラバリ | シャイニーブラック、スペースシルバー | ルージュレッド、ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラック |
この連載の記事
-
第518回
スマホ
モトローラの縦折りスマホ最高峰「motorola razr 50 ultra」は強化されたAIが楽しい -
第517回
スマホ
安く買えて普段使いに問題なし! バランスが良いオススメのミドルレンジスマホ3選 -
第516回
スマホ
カメラやAIの性能に違いはあるのか? Xiaomi 14Tと14T Proを使い比べてみた -
第515回
スマホ
日本発売が決定した可変絞りカメラ搭載のハイエンドスマホ「nubia Z70 Ultra」速攻チェック -
第514回
スマホ
2人同時に音楽を楽しめる青春スマホ「nubia Music」に新しい可能性をを見た -
第513回
スマホ
4万円で買えるゲーミングスマホも! コスパに優れたデザインスマホ「realme 13」シリーズがアツイ! -
第513回
スマホ
100倍望遠が実用的なスマホ「vivo X200 Pro」はカメラ性能が変わらず最強だった -
第512回
スマホ
ツァイスカメラ搭載のスマホ「vivo V40」は可変色LEDライトでポートレート撮影も得意 -
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 -
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり - この連載の一覧へ