筆者もASUSの「ZenFone 5」を購入
話題のDSDV対応のZenfone 5は筆者も購入した。筆者が使っている回線は意図しているわけではないが、ここ数ヵ月でなぜかauネットワークにシフトしてきており、auネットワークのSIMを2枚使えるZenFone 5は極めて実用的だからだ。
Zenfone 5シリーズにはプロセッサーがより高性能な「Zenfone 5 Pro」もあるが、1万7000円ほど高価になり、発売日も6月下旬になるということで、今手に入る無印のZenfone 5にした。
購入は大手カメラ量販店で価格は5万7013円。残念ながらポイントは1%還元と通常よりも少なかった。
通常10%還元の他店舗を見回してみても1%に横並びだったことから、仕入れ条件がぎりぎりなのだと想像できる。なお、還元率が少ないため、溜まったポイントを無駄なく使う絶好の機会と言えよう。
回線契約のないSIMフリー機だけに、購入はZenFone 5を受け取るだけですぐ済む。契約が伴わないスマートフォン購入の時間のかからないシンプルさは何度やっても気持ちがいい。
DSDVでau回線も同時待受が可能に
まずはUQmobileのSIMを入れて音声通話やデータ通信の動作を確認した後、auと契約したSIMを挿入した。
ピタットプランでスーパーカケホを設定した回線となる。すると設定などしなくても音声通話の発着信ができる状態になった。
au契約の回線はAPN情報は非公開のため、そのままでは非公式なネット情報を頼りにする以外に設定の方法がないが、音声通話だけならAPN設定などまったくしないでも発着信が可能になったことになる。
auのウェブサイトで確認したピタットプランの料金明細。通話料は無料通話に収まっている
そして、気になるのがイレギュラーな接続をしたために生じる料金面の問題だ。筆者がテストしたのは5月だったが、6月6日に公開された5月分の請求情報を確認したところ、データ量は特に増えておらず、ZenFone 5にSIMを挿入して試した通話も含めて無料通話に収まっていた。
次にauの4G LTEのフィーチャーフォン(ガラケー)の回線のSIMを挿入してみた。契約しているプランは「VKプランS」と「ダブル定額(ケータイ/V)」となるが、こちらも何の設定もせず、ただSIMを挿入しただけで音声通話の発着信が可能だった。
こちら側のSIMもAPN情報を設定せず、データ通信もオフにしていたためパケット通信量がかかった形跡がない。
通話もVKプランSの無料通話に収まっていたため、通話料もゼロ。フィーチャーフォンにはau宛の通話が1時~21時の間は無料の「VKプラン」も用意されているため、昼間にau携帯電話あてに電話をかけまくる人は音声通話のSIMと、格安なデータ通信のSIMという組み合わせもありだろう。
そして、こちらのSIMも5月にテストをして6月6日公開の請求書情報ではデータ通信量が増えているわけでもなく、通話料についても無料通話に含まれるため請求は0円だった。
ノッチもデュアルカメラも備え
格安SIMをフル活用できるZenFone 5は買い!
ZenFone 5の一般的な使い心地は他のレビュー記事などを見ていただくとしても、6.2インチで縦長でノッチのある画面を備え、デュアルレンズカメラ、6GBのメモリーなど昨今の流行は押さえている。
操作した印象を一言で言えば不満なく快適。筆者はゲームはしないので、3Dを駆使したコンテンツの再生についてはわからないが、6GBと多めのRAM容量のおかげなのかウェブブラウザーをはじめ2D表示のアプリを使っている分では、動作が遅かったり、アプリの切り替えに時間がかかるということもなかった。
格安SIMを使っている場合はもともとの速度があまり出ないこともあって、キャリアアグリゲーションの恩恵は受けられないかもしれないが、ドコモ契約やau契約のSIMを使えば速い速度を記録。測定アプリで100Mbpsオーバーの速度が出ることもあり、通信性能も十分。
格安SIMを使いこなし、徹底的に楽しむためのスマートフォンとしては、ZenFone 5が現在の一押しだ。
ひとつだけ不満があるとすれば価格。機能面では唯一無二の物を持っているもののプロセッサーがミドルレンジで6万円に近い価格は悩ましい。
価格面で悩むなら、いっそのこと上位のZenFone 5Zが7万5000円程度で登場するので、少し待ってZenFone 5Zを買うという方法もあるだろう。
ドコモネットワークもauネットワークも駆使できるZenFone 5。格安SIMをもっと楽しみたい人にいま、イチオシだ。

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