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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第20回

【鉄板&旬パーツ】360GBで8000円! 1GB約22円のKingFast製格安SSDを試す

2018年06月04日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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基板は低コストがうかがえるシンプル構造

 ここでは、「2710DCS23-360」を分解して、基板コンポーネントを見ていこう。側面の封印シールと1本のネジを外すことで金属カバーを取り外せるようになっている。基板はコンパクトで、3本のネジでケースに固定されていた。

 金属製ケースを採用しているが、コントローラーやNANDフラッシュに熱伝導体は使われていなかった。せっかくの金属製ケースが活かされていないのは残念だが、熱伝導シート代や取り付けの手間によるコストアップを考えると、やむを得ないところか。

カバーを外すと、コンパクトな基板がお目見えする

基板の片面には、SSDコントローラーと1枚のNANDフラッシュメモリーが搭載されている

 基板上の主要なチップはSSDコントローラーと1枚のNANDフラッシュメモリーのみで、DRAMキャッシュは非搭載だった。そして気になるSSDコントローラーは、DRAMキャッシュレスのSilicon Motion製「SM2258XT」が搭載されていた。

 この「SM2258XT」はエントリーSSD定番コントローラーで、ウエスタンデジタル「WD Green」やColorful「SL500」にも採用されている。

 なお、NANDフラッシュメモリーには、型番と思われる刻印「29R02T2A0CMG2」はあるが、メーカーは判別できなかった。

Silicon Motion製SSDコントローラーの「SM2258XT」を採用

NANDフラッシュメモリー。型番と思われる刻印はあるが、メーカーは確認できなかった。刻印や形状はIntel 3D TLC NANDに酷似している

ベンチマークでパフォーマンスを確認

 ここからは、実際に「2710DCS23-360」をテスト環境に接続し、各種ベンチマークを実行していこう。テスト環境は、「Core i7-8700K」やZ370チップセット搭載マザーボードを使用し、システムは「2710DCS23-360」とは別のSSDから起動して各種ベンチマークを実行している。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-8700K」
(6コア/12スレッド、定格3.7GHz、ターボブースト最大4.7GHz)
マザーボード ASUS「ROG STRIX Z370-G GAMING」
(Intel Z370チップセット)
メモリー ARK「ARD4-U16G48SB-26V-D」(DDR4-2666/8GB×2)
ビデオカード NVIDIA「GeForce GTX 1080 Ti」(GDDR5 11GB)
SSD Kingston「SSDNow KC400 256GB」(2.5インチ、SATA3)
電源ユニット Seasonic「SSR-750TD」(750W、80PLUS Titanium)
OS Windows 10 Home(64ビット、OS build 17134.81)

「2710DCS23-360」の「CrystalDiskInfo 7.6.0」

CrystalDiskMark

 パフォーマンスチェックは、定番ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 6.0.0」からはじめていこう。テストはデータ容量1GiB、2GiB、4GiB、8GiBで実行し、容量による影響を確認している。

1GiBの結果

2GiBの結果

3GiBの結果

4GiBの結果

 シーケンシャルリード・ライトは公称値を超え、リード535MB/秒、ライト469.9MB/秒を記録しており、容量による影響は見られなかった。

 ランダムアクセスはデータ容量でリード・ライトが変化しており、リードは130~220MB/秒、ライト240~320MB/秒になった。とは言え、ここでの最小値をIOPS換算すると、おおむねランダムも公称値を維持している。

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