プラス3000円でどこまで変わる!?
微妙な冷却性能に、残念な騒音値となったCore i5-8400付属のインテル純正CPUクーラー。追加購入がおすすめとは言え、あまり高価なCPUクーラーでは、Core i5-8400の優れたコスパが霞んでしまう。
ここでは3000円アンダーで購入でき、PC自作初心者にも取り付け簡単なプッシュピンタイプを採用しているサイズの人気CPUクーラー「白虎」(型番:SCBYK-1000I)と、「IZUNA」(型番:SCIZN-1000I)を用意。同じ条件で追加テストを行なった。
3000円をだす価値あり!
静音性も夏も安心
8400付属のCPUクーラーとの性能差は、アルミヒートシンクとファン口径の大きさの違いを見れば明らかだが、改めて各々の結果をまとめている。
結果は一目瞭然で、CPU温度は「CPU:OCCT」実行時で最大15.3度、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」実行時でも最大で10度ダウンした。「白虎」と「IZUNA」でもヒートシンクとファンのサイズ差が出ており、負荷時だけでなく、アイドル時にも温度差が出ている。
高負荷の「CPU:OCCT」実行中のCPU温度は、Core i5-8400付属CPUクーラーが78~80度の間で、突発的な変動を除くと「白虎」が67度、「IZUNA」は64度を維持しているのが、5分間の温度推移からも見てとれる。
肝心の静音性もバッチリで、「白虎」と「IZUNA」の騒音値はアイドル時とほぼ変わらない、33dBA台を維持していた。
値下がり気味の「IZUNA」が狙い目に
冷却性能と静音性に不満のない結果を残し、価格も手頃になっているサイズ製CPUクーラーの「白虎」と、「IZUNA」。すでに組んであるPCのCPUクーラーを換装する場合は、扱いやすい大きさで、取り付け作業しやすい「白虎」がイチオシだろう。
ただ、発売から1年以上経過している「IZUNA」はジワジワと値下がりしており、「白虎」と数百円差になっている。作業する人の手の大きさによっては、クーラー取り付け時にビデオカードを外す必要があるが、コスパ的には120mmファンと全高145mmのヒートシンクを備える「IZUNA」が狙い目だ。