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20万超えのイスとデスク「Cruise & Atlas」がお得に思えた

2018年05月05日 12時00分更新

文● 四本淑三

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20万円はするけど高くないと思う理由

 クルーズは2013年にマイナーチェンジを受け、その際にコンパクトで安価な「Cタイプ」が加わった。私が買ったのは、そのCタイプ。机、椅子ともにさまざまなオプションが存在するが、机は10万3550円、椅子は9万3052円が税込スタート価格。昔に比べれば安くなったとはいえ、まだまだお高い。

 そこで最初は安く上げる方法はないかと、あれこれ考えてみた。クルーズ&アトラスのキモは、後傾した低いメッシュシートと、傾斜した天板にある。これが座面にかかる荷重を分散させ、腰や肩の疲労を軽減するのだ。

 であれば、傾斜した板を机に置き、その上にキーボードを載せ、後傾型の椅子を高めにセットし、適当な高さのオットマンに足を置けば同じではないか、と。ところが、適切な高さや角度を考えながら、モノを選んで調整するのは大変。クルーズとアトラスをコンビで買ってくれば、その労力と時間はいらない。

 加えて言うなら、同じコンセプトの製品に、ハーマンミラーの「エンベロップデスク」と「エンボディチェアー」がある。こちらの公式通販価格は、机が20万6064円、椅子18万5760円からスタート。でも国産のオカムラなら、半額。そう考えると、お得な気すらしてくる。

リクライニング機構がかっこいい

 椅子のアトラスは、見た目もカッコいい。デザインはジウジアーロとのコラボによる同社の代表機種「バロン」そのもの。違いは、メッシュ座面なら45mm低くできることと、合わせて設計された肘掛けくらい。

 調整機構もまたカッコいい。両側面に座面の高さ、スライド、リクライニングフリー/ロックを切り替えるレバー、背もたれの反力設定のダイアルが並んでいる。下を覗くと、リクライニング用の大きなダンパーが付いていて、これもカッコいい。

 座面はメッシュとクッション、背もたれはハイバックと、より長いエクストラハイバック、そしてランバーサポートの有無が選べる。エクストラハイバックなら、ヘッドレストを可動式にするか固定式にするかの選択肢もある。このうち座面のメッシュとクッションの違いは、通気性だけでなく座り心地も大きく違う。

 私は座面はメッシュ、背もたれはエクストラハイバックのヘッドレスト固定式にした。メッシュの座面はハンモックっぽさがあって心地よく、ヘッドレストは固定式のポジションでちょうど良かった。ランバーサポートは特に必要を感じなかった。

 残りの選択肢は座面、ボディー、フレームのカラーの組み合わせ。フレームはシルバーとポリッシュが選べるが、シルバーの方が3000円ほど安い。性能と関係がないので、安い方にすると、公式通販の税込み価格にして12万9902円となる。

 ところでアトラスに標準で付いてくる肘掛けは、位置が低くアームレストとしては機能しない。何のためかといえば、立ち上がる際に手をかけるため。いわば補助ハンドルだ。低座面タイプならではの配慮だが、私の場合はまだこれがなくても立ち上がれる。もし不要と思えば6mmの六角レンチで外せる。ギターを弾こうとすると、右の肘掛けに当たるので、私は外してしまった。

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