工程“その2”はPCケース周りの下ごしらえ
自作PCの組み立てで最も大事な工程となるマザーボードへのCPU、メモリー、M.2 SSDの取り付けが完了したら、マザーボードを固定するためのスペーサーをはじめ、2.5インチ/3.5インチストレージ、電源ユニットなどをPCケースに取り付けていこう。
作業しやすいようにPCケースのサイドパネルやフロントパネルを外したら、PCケースの下ごしらえをはじめよう。このあとの工程では、PCケースを横倒しにするシーンも多いので、スペースの確保も忘れずに。
IOバックパネル
最近はマザーボードと一体になっているモデルもあるが、多くは昔ながらのハメコミタイプになる。上下を間違えずに、取り付けよう。
スペーサー(スタンドオフ)
マザーボードをPCケースに固定する際のネジ穴になるのが、スペーサー(スタンドオフ)だ。PCケースに合った高さのスペーサーが必要になるため、必ずケースに付属している。スペーサーの位置はATXやMicro ATXなどで決まっているが、マザーボード側にネジ穴がないこともあるので、マザーボード側のネジ穴位置を確認しながらスペーサーを取り付けよう。
あらかじめ、PCケースにスペーサーが固定されている場合も、同様に位置を確認し、余分なスペーサーは外そう。この余分なスペーサーが、マザーボードの基板パターンと接触していると、BIOSが起動しない症状が発生するので注意しよう。
スペーサーの形状は6角ネジになるため、ナットドライバー(対辺5mm)があると便利だが、ラジオペンチ、次点で手回しでもオッケーだ。また、最近はプラスドライバーでしめられるアタッチメントが付属しているケースもある。
ストレージを準備する
続いてはストレージ関連の取り付けだが、ストレージベイの形状などはPCケースごとに異なってくるので、マニュアルで確認だ。
手順は異なるが、使用するネジは統一されており、2.5インチSSD/HDDと5インチ光学ドライブはミリネジ、3.5インチHDDはインチネジになるので覚えておこう。
電源ユニットの取り付けは
可能なら後回しにしよう
このあと、PCケースを横に倒したり立てたりするので、電源ユニットはマザーボード固定後に取り付けた方が楽になる。
PCケースのトップに電源ユニットを搭載するタイプで、マザーボードを固定する際に干渉する可能性のある場合はここで取り付ける必要があるが、最近主流のボトム搭載や電源ユニットベイがマザーボード部と分割されるブロック構造タイプなら、後回しできるはずだ。
Fractal Design「Define Mini C Window」では、マウンターに取り付けたあとに、PCケースに固定できるようになっている。このタイプは、プラグインタイプのケーブルの抜き差しも非常に楽だ。