CPUクーラーを取り付ける
マザーボードへの取り付けの最後はCPUクーラーになる。インテル LGA 11511対応CPUとAMD Ryzenシリーズに付属している純正CPUクーラーの固定方法は、インテルがプッシュピンタイプを採用し、AMDがフックタイプとバックプレートタイプの2種類になっている。いずれも取り付けは簡単で、マザーボードのマニュアルに手順が載っているので確認しよう。
サイズなどのメーカーは、多くのモデルがバックプレートタイプを採用しており、構造や取り付ける手順は、メーカーごとで異なるが大きな違いはない。
ここではプッシュピンタイプのサイズ「IZUNA」、バックプレートタイプのサイズ「無限五 リビジョンB」とクーラーマスター「MasterLiquid ML240L RGB」の取り付け手順を軽く紹介しておこう。グリスの塗り方などについては後述する。
プッシュピンタイプ(サイズ「IZUNA」)
空冷バックプレート
(サイズ「無限五 リビジョンB」)
水冷バックプレート
(クーラーマスター「MasterLiquid ML240L RGB」)
クーラーマスター「MasterLiquid ML240L RGB」は、若干だが取り付け難易度が高めだ。サイズのクーラーのように、バックプレートをネジ固定できれば、楽なのが、バックプレートはCPUウォーターブロックと固定するようになっている。
取り付け手順としては、バックプレートを裏面からテープで仮止めしておき、CPUウォーターブロックはマザーボードをPCケースに取り付けたあとに固定するか、マザーボードとCPUウォーターブロックをさきに固定し、ラジエーターごとPCケースに収める2つがある。
今回は、先にCPUウォーターブロックを取り付けても別段不都合感じなかったが、はじめてPC組む人や簡易水冷を使う人は、バックプレートのみ取り付け(仮止め)ておき、あとでCPUウォーターブロックを固定する手順の方が良いだろう。
テープで仮止めする際は、CPUウォーターブロック取り付け時にずれたり、外れたりしないように、しっかりと固定しておこう。
グリスは薄く均等に塗る
熱伝導グリスを使うことで、CPUヒートスプレッダとクーラー受熱ベースの間にできる空気の層が埋められ、効率的に熱を伝えられるようになる。グリスの塗り方としてはメンバーズカードや市販のヘラを使って、薄く、均一に塗るのが良いとされている。
手順としては、CPUヒートスプレッダの中央にグリスを少し出し、カードやヘラを使って均一に塗り伸ばしたら、CPUクーラーをCPUにぐりぐりと押しつける。あとはCPUクーラーを固定すれば完了だ。
なお、塗り伸ばす手順を省き、米粒大のグリスを中央に出して、CPUクーラーをCPUにぐりぐりと押しつけ、グリスを伸ばす方法もある。
あまり神経津になる必要はないが、グリスを塗りすぎると放熱を妨げるほか、基板や手を汚すことになる。