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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第211回

アメリカのシェア電動スクーターは、予想以上に街に放置されている

2018年05月01日 10時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

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ポイントは、充電場所の広がり

 もう1つ、街中に放置する電動スクーターの問題点は、充電です。ステーションがあるタイプの電動自転車の場合、返却場所が決まっているので、放置自転車が広がる心配はありません。しかしスクーターの場合、充電しないまま放置されると、ユーザーが必要な距離分のバッテリーを得られないこともあるのです。

 そこで、各社は充電器を設置するパートナーを募集しています。街の至るところから乗り始められることが魅力の電動スクーターですが、確実に止まっている場所がわかることも、移動インフラの確実性を高めることになるでしょう。このあたりは、放置スクーター問題の解決につながる鍵になるかもしれません。

 あるいは、放置スクーター対策として自治体が手を組み、街角充電器を頻繁に設置する対策を講じたり、充電器に返した場合、利用料金から値引きされるインセンティブを導入するなど、やり方はいくらでもある、といったところでしょうか。

 そうしたプロセスが身近に見られる経験もなかなか少ないので、引き続き注目して生きたいと思います。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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