ドイツの老舗電機メーカーであるシーメンスの携帯電話部門を買収するほどの勢いを持っていたベンキュー。一度は市場から事実上撤退したものの、近年になりコスパ重視モデルでスマートフォン市場への復活を果たしています。ベンキューの歴史を振り返ってみましょう。
ノキアのスマホも手掛けたODM事業で存在感を表す
ベンキュー(BenQ)はPCに詳しい人ならその成り立ちは十分知っていることでしょう。もともとはエイサー(Acer)のディスプレーや周辺機器を製造するメーカーとして独立したもの。2001年から英語名のベンキューを名乗るようになっています。PC関連のODMやOEMも手掛け、相手先ブランドでの製品製造も取り組んでいました。
携帯電話も自社ブランドのみならずOEM/ODMで参入。初期のころにはエイサー(Acer)ブランドの端末も製造していました。そして2003年に自社ブランドのフィーチャーフォンを販売しはじめます。2004年になると続いてスマートフォン市場にも進出。Windows Mobile搭載の「P50」は通信方式はGSMの2Gのみ対応ながら、2.8型340x320ドットのディスプレーに1300万画素カメラを搭載。ビジネスにもプライベートにも利用できるバランスのいい製品で、アジア各国でも販売されました。この他にも同OS搭載機のODMを受け持っていたようです。
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