愛知県庁が25日、スタジオジブリのアニメ作品をテーマにした施設「ジブリパーク」の基本デザインを公開した。愛知万博開催地である愛・地球博記念公園を開発する形で、2022年開業をめざす。パークは大きく5つのエリアにわかれる。
1.『ハウルの動く城』モチーフのメインゲート、『耳をすませば』の「地球屋」再現施設をふくむ「青春の丘エリア」
2.屋根があり、展示室や映像展示室、子どもの遊び場、倉庫などを整備した「ジブリの大倉庫エリア」
3.『もののけ姫』の「タタラ場」をモチーフとした建物、「タタリ神」「乙事主(おっことぬし)」をモチーフとしたオブジェを計画する「もののけの里エリア」
4.『ハウルの動く城』の城、『魔女の宅急便』の「オキノ邸」(主人公キキの実家)、遊戯施設などを整備する「魔女の谷エリア」
5.『となりのトトロ』の「サツキとメイの家」にデザインを合わせた受付所、裏山の森を散策路として整備する「どんどこ森エリア」
発表を受け、ツイッターではジブリファンたちが妄想をふくらませている。
たとえば宿泊施設として『紅の豚』のヒロイン役マダム・ジーナが経営するホテルアドリアーノや、『千と千尋の神隠し』で八百万の神々が疲れを癒しにくる温泉油屋が開業する。飲食店では『天空の城ラピュタ』の名悪役ドーラがむさぼるように食べていたロブスターやハム、『風の谷のナウシカ』で主人公アスベルが「長靴いっぱい食べたいよ」と言っていたチコの実、『千と千尋の神隠し』で主人公の千尋が泣きながら食べた大きなおにぎりが食べられる……など。
木を伐採して工事をする人は『風の谷のナウシカ』トルメキア兵の格好をしている、パーク内は毒を空気中に発する菌類の森・腐海でおおわれていてマスクをつけないと肺が5分で腐ってしまう、『平成狸合戦ぽんぽこ』のように機動隊の格好をしてタヌキと乱闘できるなど、おだやかではない妄想もふくらんでいた。
ツイッターでは以前、ファンがディズニーランドを模してつくったイメージイラストが話題になったこともあった。「ディズニーやUSJのような遊園地ではなく、子どもがのびのび自然と親しめる公園であってほしい」など、今までのテーマパークとちがうジブリならではの発想に期待をする声もあがっている。
個人的には『耳をすませば』天沢聖司くんのヴァイオリンコンサートを聴きたい。あなたならどんなパークを妄想する?