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T教授の「戦略的衝動買い」 第476回

クラシック腕時計もスマートウォッチっぽくなる「ウォッチブル」を衝動買い

2018年04月11日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授、編集●編集部ハシモト

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普通の腕時計にお知らせ機能を追加できる「ウォッチブル」

ブリスターパックのパッケージはオールインワンで買ってすぐ遊べる

ブリスターパックのパッケージはオールインワンで買ってすぐ遊べる

 商品名は「ウォッチブル」。Bluetooth 4.0と55mAhのバッテリー、動作ロジックを搭載した重量4gの超小型バイブレーターだ。

 筆者の個人的な偏見だが、Android系雑食スマホユーザーが好みそうなアイテムだが、なぜか対象ハードウェアはiPhone(iOS 10.1.1以降)のみ。

 できることは、iPhoneに届いたLINEやSkype、電話の着信をBluetoothでウォッチブルに伝えて“ブルッ”と振動してユーザにお知らせするだけだ。

 昨今は競争激化と機能強化でますます訳の分からない多機能モノに成長しつつある本流のスマートウォッチと比較するとシンプル過ぎる仕様だ。

 某電気メーカーがブレスレット内部にスマホやスマートウォッチの一部機能を内蔵し、ベルト幅の合致する伝統的腕時計と組み合わせることで、腕時計の歴史の延長上にスマート機能を上手くハイブリットさせることを目論んだ商品にも多少通じるところがありそうだ。

 あいにく交通系カードのサポートがなかったため、筆者は覚悟して入手したが、すぐにやっぱり向いていないと判断して即転売となった。商品はさすがに大メーカーが真面目に作った素晴らしい製品だった。

 早速届いたウォッチブルのブリスターパックの中身は極めてシンプルなモノだった。

同梱物のキーアイテムは右上にあるウォッチブル本体、シリコンゴム、充電用USBケーブルコネクターの3つだけ

同梱物のキーアイテムは右上にあるウォッチブル本体、シリコンゴム、充電用USBケーブルコネクターの3つだけ

 パッケージから登場したのは、正誤表と商品タイトル厚紙を除けば、取説とウォッチブル本体、ウォッチブルを腕時計のベルトに固定させる黒い太いシリコンバンド3本、そしてウォッチブルに充電するためのUSB専用充電ケーブルの4種類だ。

 ウォッチブルは幅25×奥行き15×高さ8.5mmと外観サイズは極めて小さいが、平均的な腕時計のベルトの横幅よりは20%ほど大きい。腕時計ベルトへの装着は評価はわかれるかもしれない。

受話器とバイブレーターの振動アイコンがエンボスされたウォッチブルの表面

受話器とバイブレーターの振動アイコンがエンボスされたウォッチブルの表面

背面には技適マークと番号。テストでいろいろなモノに取り付けたので、少し背面が擦れてしまった

背面には技適マークと番号。テストでいろいろなモノに取り付けたので、少し背面が擦れてしまった

充電は結構なクリップ強度のスプリング式ピン(3本)を押し込んで固定する

充電は結構なクリップ強度のスプリング式ピン(3本)を押し込んで固定する。外れる心配はなさそう

 ウォッチブル本体の表面には“着信ブルブル”イメージのアイコンがエンボスされており、背面にはUSB専用充電ケーブルの充電ピンが浅く刺さる3個の小穴。また技適マークとその取得番号が記述されている。

ごく普通のUSB/ACアダプター経由でも充電はできる。筆者は先日、秋葉原で買ったUSBモバイルバッテリー兼ACアダプターで充電してみた

ごく普通のUSB/ACアダプター経由でも充電はできる。筆者は先日、秋葉原で買ったUSBモバイルバッテリー兼ACアダプターで充電してみた

ウォッチブルを取り付け対象となる腕時計ベルトなどに固定するシリコンゴム

ウォッチブルを取り付け対象となる腕時計ベルトなどに固定するシリコンゴム

 充電方式は他社のスマートウォッチなどでも採用されている短いクッションピン3本によるクリップ方式だ。しかし、ホールドするバネのパワーは強く、自然に脱落するという心配はまずなさそうだ。

 今回、筆者はUSBモバイルバッテリーを使用して充電してみた。充電時間は長くて2時間くらい。取説には1回の充電でバイブレーターの振動は1500回くらいまで可能とされている。筆者の感覚でも1週間くらいは大丈夫そうだった。

アプリは不要 腕時計のベルトに装着するだけ

ウォッチブルの稼働にiPhone専用アプリは不要。「Smartbb」を見つけてペアリングするのみ

ウォッチブルの稼働にiPhone専用アプリは不要。「Smartbb」を見つけてペアリングするのみ

 ウォッチブルとiPhoneとのペアリングは極めて簡単だ。まず、専用アプリが不要なのはうれしい。

 そしてウォッチブルには電源オン/オフスイッチがない。そのため充電が終わると自動的に電源オンでBluetoothを使って自らの存在を周囲に主張する。

Smartbbのすぐ横に「接続済み」と表示されれば準備はすべて完了だ

Smartbbのすぐ横に「接続済み」と表示されれば準備はすべて完了だ

LINEやメールが届くとごく普通の腕時計ベルトに取り付けたウォッチブルがブルブルする。LINEやメール、スカイプの着信は3回ブルブル、音声電話はオフフック(出る)までブルブルだ

LINEやメールが届くとごく普通の腕時計ベルトに取り付けたウォッチブルがブルブルする。LINEやメール、スカイプの着信は3回ブルブル、音声電話はオフフック(出る)までブルブルだ

腕時計の定位置である腕首に装着しているだけで、カバンに入っていたり、少し離れた場所に置いたスマホへの着信や着メールを腕首で感じることができる

腕時計の定位置である腕首に装着しているだけで、カバンに入っていたり、少し離れた場所に置いたスマホへの着信や着メールを腕首で感じることができる

 おそらくiPhoneのBluetooth設定をオンにすると、表示されているはずの「Smartbb」とペアリングするだけだ。

 あとは、なんちゃってスマートウォッチナイズしてみたいごく普通の腕時計のベルトに、ウォッチブルを前述のシリコンゴムで固定するだけだ。

金属製のベルトに装着する場合はシリコンゴムが切れることがありそうだ。予備の2本で足ればいいけれど

金属製のベルトに装着する場合はシリコンゴムが切れることがありそうだ。予備の2本で足ればいいけれど

 筆者がたまたまウォッチブルを取り付けたステンレスベルトとシリコンゴムの相性が悪かったのか、最初の1本は簡単に切れてしまった。

 シャープな金属系のベルトに固定する場合は少し注意が必要かもしれない。

 あとはiPhone上のアプリごとのお知らせ設定を、設定、確認すれば終了だ。

基本的には「通知を許可」にしているはずだが、ブルブル来ないときはここをチェック

基本的には「通知を許可」になっているはずだが、ブルブル来ないときはここをチェック

 LINEやメール、Skypeは、現在の設定の通知項目を確認して「通知を許可」になっていれば大丈夫だ。これで、1分もあれば、お爺ちゃんの形見の腕時計から、ちょっとおしゃれなこだわり腕時計もスマートウォッチナイズ!が可能だ。

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