普通の腕時計にお知らせ機能を追加できる「ウォッチブル」
商品名は「ウォッチブル」。Bluetooth 4.0と55mAhのバッテリー、動作ロジックを搭載した重量4gの超小型バイブレーターだ。
筆者の個人的な偏見だが、Android系雑食スマホユーザーが好みそうなアイテムだが、なぜか対象ハードウェアはiPhone(iOS 10.1.1以降)のみ。
できることは、iPhoneに届いたLINEやSkype、電話の着信をBluetoothでウォッチブルに伝えて“ブルッ”と振動してユーザにお知らせするだけだ。
昨今は競争激化と機能強化でますます訳の分からない多機能モノに成長しつつある本流のスマートウォッチと比較するとシンプル過ぎる仕様だ。
某電気メーカーがブレスレット内部にスマホやスマートウォッチの一部機能を内蔵し、ベルト幅の合致する伝統的腕時計と組み合わせることで、腕時計の歴史の延長上にスマート機能を上手くハイブリットさせることを目論んだ商品にも多少通じるところがありそうだ。
あいにく交通系カードのサポートがなかったため、筆者は覚悟して入手したが、すぐにやっぱり向いていないと判断して即転売となった。商品はさすがに大メーカーが真面目に作った素晴らしい製品だった。
早速届いたウォッチブルのブリスターパックの中身は極めてシンプルなモノだった。
同梱物のキーアイテムは右上にあるウォッチブル本体、シリコンゴム、充電用USBケーブルコネクターの3つだけ
パッケージから登場したのは、正誤表と商品タイトル厚紙を除けば、取説とウォッチブル本体、ウォッチブルを腕時計のベルトに固定させる黒い太いシリコンバンド3本、そしてウォッチブルに充電するためのUSB専用充電ケーブルの4種類だ。
ウォッチブルは幅25×奥行き15×高さ8.5mmと外観サイズは極めて小さいが、平均的な腕時計のベルトの横幅よりは20%ほど大きい。腕時計ベルトへの装着は評価はわかれるかもしれない。
ウォッチブル本体の表面には“着信ブルブル”イメージのアイコンがエンボスされており、背面にはUSB専用充電ケーブルの充電ピンが浅く刺さる3個の小穴。また技適マークとその取得番号が記述されている。
充電方式は他社のスマートウォッチなどでも採用されている短いクッションピン3本によるクリップ方式だ。しかし、ホールドするバネのパワーは強く、自然に脱落するという心配はまずなさそうだ。
今回、筆者はUSBモバイルバッテリーを使用して充電してみた。充電時間は長くて2時間くらい。取説には1回の充電でバイブレーターの振動は1500回くらいまで可能とされている。筆者の感覚でも1週間くらいは大丈夫そうだった。
アプリは不要 腕時計のベルトに装着するだけ
ウォッチブルとiPhoneとのペアリングは極めて簡単だ。まず、専用アプリが不要なのはうれしい。
そしてウォッチブルには電源オン/オフスイッチがない。そのため充電が終わると自動的に電源オンでBluetoothを使って自らの存在を周囲に主張する。
おそらくiPhoneのBluetooth設定をオンにすると、表示されているはずの「Smartbb」とペアリングするだけだ。
あとは、なんちゃってスマートウォッチナイズしてみたいごく普通の腕時計のベルトに、ウォッチブルを前述のシリコンゴムで固定するだけだ。
筆者がたまたまウォッチブルを取り付けたステンレスベルトとシリコンゴムの相性が悪かったのか、最初の1本は簡単に切れてしまった。
シャープな金属系のベルトに固定する場合は少し注意が必要かもしれない。
あとはiPhone上のアプリごとのお知らせ設定を、設定、確認すれば終了だ。
LINEやメール、Skypeは、現在の設定の通知項目を確認して「通知を許可」になっていれば大丈夫だ。これで、1分もあれば、お爺ちゃんの形見の腕時計から、ちょっとおしゃれなこだわり腕時計もスマートウォッチナイズ!が可能だ。

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