寄せられた意見を通じて
あらためてけんかの原因は「夫への不満」がほとんどでした。理想と現実のズレに対する不満です。ズレの解消に効果があるのはコミュニケーションなので、子どもを預けるなど多少コストをかけてでも定期的に濃密なコミュニケーションをとると効果が期待できそうです。
一方、夫婦げんかは毎日の疲労やストレスが本当の火種であるとも感じます。たとえば夫が「料理の種類が少なくなった」と言ったことでけんかになり、その後「言い方が悪かった」と謝ってけんかが終わったとしても、別のきっかけでけんかが再燃することはありえます。
その場合「家族や業者に頼って家事育児の負担を減らす」「夫婦で一定の距離と時間を置いてコミュニケーションの負担を減らす」などの行動で、一定の効果が期待できるのではないかと思います。本当なら「実家に帰る」を代替できるサービスがあるといいのですが。
そして回答で癒しになったのは、産後に夫の意識が変わったことでけんかが減ったという声でした。理想と現実のズレにしても、本当は「いつもありがとう」という一言が自然にかけられることだけで解消される部分があるのではないかと感じます。それが難しいのですが。
と、話をまとめるだけではなく、まずは自分の行動を見直すことが必要でね。人間に他人の行動を変えることはできません。できるのは自分の行動を決めること、他人に情報を教えることだけです。肩の力を抜けるよう、やっていきましょう。がんばります。
お知らせ:性行為の悩み調査実施中
産前・産後の性行為に関する悩みについての調査を実施中です。家庭問題の中でもけんかと同じく知識が共有されづらい分野である性行為について、みなさんの悩みと考え方を聞かせてください。あなたの一言が誰かを救うことになるかもしれません。とくに男性からの回答をお待ちしています。
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書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、家事が趣味。赤ちゃんの父をやっています。育児コラム「男子育休に入る」連載。Facebookでおたより募集中。
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