2016年頃から「マインドフルネス」が流行りだし、2017年からは「ビジネスに効く」という文脈で紹介されはじめた。筆者はあまりスピリチュアルなものは苦手なので少し遅れてデビューしたのだが、思いのほか効果が大きかったので紹介したい。
今回は、今更聞けないマインドフルネスをスマホアプリで体験してみるワザを解説する。ストレスを抱えがちな忙しいビジネスパーソンにぜひご一読いただきたい。
5~10分の瞑想で昼寝を超えるリラックス効果が!
(個人の感想です)
マインドフルネスという言葉は昔からあるものの、2016年から急に耳にすることが増えてきた。ストレス低減という切り口で、テレビで紹介されたためだ。同時に、ストレスに晒されるビジネスパーソンに効く、という文脈でも露出し始めた。もちろん、興味はあったのだが、調べてみるとスピリチュアルな感じだったので敬遠していた。そもそも、マインドフルネスの語源はパーリ語の「サティ」から来ており、日本語で「念」という意味になるそう。マインドがフルパワーになるテクニック、のように誤解していた筆者が悪い。
2016年後半、iOS 10でヘルスケアアプリに「マインドフルネス」カテゴリーが追加された。他のアプリと連携して「マインドフル瞑想」を行なった時間を計測できるようにするものだ。iOSに採用されるほど一般化しているならと、いろいろとマインドフルネスアプリを試してみた。
まず驚いたのは、どのマインドフルネスアプリにかかわらず、ガイダンスなどに従って目をつぶって瞑想するだけで想像を超えるリラックス効果が得られたこと。筆者のようなフリーランスだと、仕事さえ終われば飲みに行けるし、終わらなければ残業とか関係なくエンドレスのマーチが続く。そのため、20年前からひとり働き方改革を進めており、万力で時間を締め付けるように最大の効率で仕事を進めている。すると、やはりストレスは溜まるもので、これは夜に遊ぶことで解消していた。
マインドフルネスアプリから流れるサウンドに身を任せながら目をつぶる。「自分の中に意識を向けます」とか「どのような感情が心や体に存在していますか?」というメッセージが出るが、あまり気にせず、まずはリラックスすることに集中する。
すでに締め切りを突破しているタスクや衝突しているクライアントの後始末、上司から言われたイヤミ、将来への不安などが、ふわーっと浮かんでくることもあるだろう。そんな時は考えるのをやめて、眺めるのがコツだという。「眺める」とか何を言っているのかわからなかったが、やってみるとすぐに理解できた。考え事を横から客観視する感じだ。
そして、5~10分後、目を開けた時の爽快感たるや最高だ。筆者は、アウトプットの効率が落ちてくると45分間の昼寝をするのだが、それに匹敵する効果があると感じた。さらに、昼寝の後は一服してコーヒーを飲んだり暖機運転が必要なのだが、瞑想の後はそんな必要もない。そもそも、椅子に座ったままなので、一瞬で作業に戻れる。
仕事が超忙しい、隙間時間でもスマホをいじってしまう、ストレスを感じている、というビジネスパーソンにぜひ体験していただきたい。今回は、あえて無料のアプリだけを紹介するので、気軽に試してみよう。
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