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発見!Steamおすすめのゲーム 第73回

ひと山当てに鉱山へ! マルチプレイ採掘&シューティング「Deep Rock Galactic」:Steam

2018年04月13日 18時00分更新

文● rate-dat 編集●ジサトラアキラ

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 マイニングと言えば、仮想通貨のブームで一躍話題のワードとなったが、昭和の中頃までは鉱山採掘、所謂マイニング事業は重要な基幹産業であった。兵庫県生野区には、かつての産業の跡地でもある銀山跡も残っており、かつての隆盛を感じることもできるだろう。

 第73回は宇宙の果てで鉱山を掘り出すドワーフたちの労働哀歌「Deep Rock Galactic」を紹介する。

 

 本作品は現在早期アクセスゲームとして提供されている。日本語字幕も不完全ながら用意されており、プレイには困ることはないだろう。起動時の画面は右下の<English>の部分を、ゲーム中の言語はESCキーを押してオプションのUIから言語を日本語に変えればよい。また、操作はコントローラーにも対応しているが、FPSに慣れた人ならばマウスとキーボードの方が操作しやすいだろう。詳しい操作は記事中で解説する。

危険な採掘現場へようこそ。

 上記の起動画面の後、一番最初に必ずチュートリアルをプレイすることになる。本作品の目的と簡単な操作方法の説明があるが実質の本番でもある。

 FPSでもお馴染みのWASDでの移動、マウスで視点を移動、左クリックで現在装備している武器で攻撃する。更に本作品には4つの職種があり、武器も役割が大きく変わる。役職については後で詳しく説明するとして目的を説明しよう。

 画面の右上に大きく表示されているのが主要目的だ。この場合であれば“モーカイト”という鉱石を表示された個数集めればいい。主要目的は必ず達成しなければならないため、達成できない限りミッションを終えることはできない。逆にその下にある“アポカブルーム”という資源の回収は副次目標となり、こちらは達成できなくても構わない。もし、達成した場合はボーナスが支給される。

 キーボードの“CTRL”キーを使うことで現在の同僚の位置や、鉱石などを確認できる。確認した物をクリックすれば他の同僚にも位置を伝えることも可能だ。資源に対しては右クリックを押すことで“ツルハシ”を使って回収しよう。攻撃にも使えるが資源を回収するにはツルハシを使わなければ回収できない。

スキャナを使用すれば見えている物体が何かなど事細かに教えてくれる。また、起動しないと仲間の位置が把握できないことも覚えておこう。

 回収した資源は後ろから付いてきている“M.U.L.E.”というロボットに入れる。入れた資源が回収量としてカウントされるため忘れないようにしたい。MULEはキーボードの“C”を押せば押した地点までノッシノッシと歩いてきてくれるため戻る必要もないので安心しよう。

 だが鉱石採集は命がけだ。エイリアンの巣くう惑星の地中に潜り込んでいるためプレイヤーはエイリアンと戦いながら採掘と探索もしなければならない。一定時間毎に群れをなして襲ってくるので弾薬もあまり無駄使いできない。

群れが襲ってくるときは予告がある。凄まじい数が迫ってくるので弾薬の無駄使いは禁物だ。

弾薬などの補給は道中で回収できる“ナイトラ”という資源を浪費することで補給ポッドを呼ぶことで可能だ。要求量も高く、使用資源も共通なので使いどころには注意だ。

 無事目標を達成すれば脱出だ。脱出ポッドの位置は告知してくれるが場所はランダムなので急いで向かわなければならない。モタモタしていると置いて行かれるので気をつけよう。無事全員が乗り込むことができれば脱出だ。途中で倒れてしまったり、辿り着けなかった場合は放置して脱出してしまい帰ることができなかった人数分の報酬が減ってしまう。

 クリア後には経験値と目標達成での給料などの振り分けが行われる。全滅してしまったりミッションを放棄した場合でも多少ではあるが支給は行われる。簡単にまとめてしまえば指定された資源の回収と帰還が目標と言っていい。

星という星を掘り尽くす、その前に

 金が欲しいのは誰でも同じなように実入りが大きい仕事を選びたくなるが、一端落ち着こう。ミッションにはハザードレベルというものがあり、高ければ高い程エイリアンの数が増え、難易度が跳ね上がる。また、本作品の洞窟は自動生成で作られるため同じミッションでも潜る洞窟は全く別物になる。

手に入るレア資源、内容は細かく分かれている。プレイヤーレベルで選べないミッションもあるが、他人が建てた部屋には高難易度でも参加は可能だ。

 ためたお金と、手に入るレア資源を使う事で武器や専用ツールの強化ができる。役職ごとに強化できる内容も千差万別となっているが、強化ひとつで大きくミッションの遂行のしやすさが変わるため、最初にアーマーの強化を一段階入れておくのをお勧めしておく。

性能は全く変わらないが見た目も変更可能だ。自分だけのドワーフにこだわろう。

 役職は現在4つあり、大きくできることが変わってくる。画像(クリックで拡大)に役職ごとの違いをまとめたので参考にしてほしい。同じ役職が被ってもプレイは可能なので自分のスタイルに合わせて役職を選ぶのが良いだろう。ただ、スカウトはソロで動いて先行したりと立ち位置が難しいので一番最初に選ぶのはあまりオススメしない。そうは言っても役職も洞窟内でなければ何時でも変更可能なので深く悩まなくても良いだろう。マップ次第ではあるが、役職が被ったりしても意外となんとかなったりするので自分がやりたい役職を選んでいこう。

ガンナーであれば崖にケーブルを張る事で味方の移動経路を作成したりできる。

まだやれることはそこまで多くはないが……

 ひたすら壁や地面を掘り返して資源を集め、強化してを繰り返す以外にやれることはない。そう書いてしまうと内容が薄く感じられるが、Coopゲームとしては現在の執筆段階でもクオリティは高い。野良で適当に参加してもいいし、フレンドを4人集めてボイスチャットを使えば協力して目標にあたる達成感を濃く感じられるだろう。

 フレンドの位置はスキャナを起動しなければ分からないし、洞窟はひたすら暗い上エイリアンが地面や壁、果ては天井から這い出てきて襲ってくるし、道も分かりづらければ、目標物の位置も示されるわけではない。意図的に不自由にすることで協力を強制するデザインは見事だ。

 一人でプレイするには非常に勿体ないので、できることならフレンドを誘って一緒にプレイすることをお勧めする。もし、買ったが一緒にプレイするフレンドがいない場合でも結構な数の部屋が夜間でも確認できたので問題は無いと思われる。現在もアップデートが頻繁にあり、今回の記事からは大きく内容がかわっているかもしれない。それほど、本作品の更新は活発で開発陣の気合も感じる事ができるだろう。

 宇宙に飛び出たドワーフたちと共に労働哀歌を憂ようではないか、宇宙は君を待っている。

Steamクライアントのダウンロード地域で設定した国を参照するため、どうしてもプレイヤーが見つからないときは日本以外の国に変えて見てみるといいだろう。

「Deep Rock Galactic」の推奨動作環境は?

 最低動作環境のグラフィックの要件がGeforce GTX460以上となっており、旧世代のミドルクラスGPUでも十分動作する軽さだが、アクション性も高いのでCPU内蔵GPUでのプレイは避けたほうが良いだろう。またシステムメモリーの要求も最低6GBからとなっているため、ある程度余裕のあるスペックが欲しいところだろう。

『Deep Rock Galactic』
●Ghost Ship Games
●2480円(2018年2月28日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル EaryAccess、アクション、Coop、FPS、探索、マルチプレイヤー
©2018 Ghost Ship Games ApS. Developed by Ghost Ship Games. Published by Coffee Stain Publishing. Deep Rock Galactic and the Deep Rock Galactic logo are trademarks of Ghost Ship Games. All rights reserved.

■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat

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