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アスキー的パソコン大解剖 第30回

PCマイニング最新動向

パソコンで仮想通貨のマイニングは儲かるのか 現状と対応オススメパーツ紹介 (1/6)

2018年04月14日 17時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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聞くより体験! 話題の仮想通貨を採掘だ

 2017年から何かと話題に上るようになり、PCパーツ市場のビデオカード不足や価格上昇の要因にもなったのがマイニングだ。これは、膨大な計算処理が必要となる仮想通貨の新規発行や取引の計算をネットワーク経由で手伝い、報酬を得る作業のこと。

 報酬として得る仮想通貨の価値(レート)で、収益が乱高下するため、はじめるタイミングやマイニング機材への投資額の判断が非常に難しいが、連日のようにニュースに取り上げられる仮想通貨に気軽に触れられるPCマイニングは試してみる価値ありだ。

この春購入した最新PCで、マイニングツールを導入して挑戦してみよう

 電気代や機材購入費を回収しつつ、利益を出すには、計算能力が高いGPU(ビデオカード)を複数使った環境のほか、消費電力を下げつつ、十分な計算処理能力を発揮させるビデオカードのカスタマイズや、最適なアルゴリズムの選択などが必要になる。

 そのため油田の掘削施設と同じく、“リグ”と呼ばれるマイニング専用環境を構築するのがベストだが、そのぶん環境構築の費用がかかる。

ビデオカード13枚を使用したマイニングリグ

 とりあえずマイニングを試したり、日本発祥でMonappyなどのコミュニティでの投げ銭(モナゲ)文化や、PCパーツショップやメイドカフェなどのリアルショップでも使えるモナコイン(MONA)を損益考えずに採掘する目的なら、普通のPCがあれば気軽にはじめられる。

 マイニングはCPUでも可能だが、マイニングする人(マイナー)の増加やマイニング環境の性能向上などで採掘難易度(difficulty)が上昇。そのうえ、ビットコイン(BTC)が暴落しているため、CPUよりはるかに効率の良いGPUマイニングがベストとなる。

ビデオカードを使ったGPUマイニングがオススメ

 GPUはGeForceとRadeonのどちらでもオッケーだが、採掘する仮想通貨のアルゴリズムに得手不得手があり、GeForceは多くのアルゴリズムで高いハッシュレート(採掘速度 hash/s)を発揮し、Radeonはイーサリアム(ETH)やモネロ(XMR)に非常に強く、高いハッシュレートを出す傾向にある。

 また、マイニングではハッシュレートを落とさずに、ビデオカードの消費電力(電気代)をダウンさせる、GPUコアクロックとメモリークロックのカスタマイズが非常に大事な要素になっている。GeForceは、このカスタマイズが簡単にできる点も魅力になっている。

GeForceは、MSI製GPUオーバークロックツールの「Afterburner」を活用。PowerLimitを60%前後に落とすことで、簡単に消費電力を抑えられる

「GeForce GTX 1060 3GB」を使って、モナコインのマイニング。ハッシュレートは20MH/s程度になる(3月25日時点)

モナコインのマイニングプール「VIP Pool」(https://vippool.net/)。コツコツとモナコインを採掘して、お店で使ってみるのもあり

秋葉原のPCパーツショップ「パソコンショップ アーク」では、店頭、ウェブ通販ともにビットコインとモナコインでの決済に対応

パソコンショップ アークでは、モナコインのキャンペーンを実施中。モナコイン決済すると、「モナコインちゃん」のキーホルダーがもらえる!

BTOパソコンにビデオカードを
1枚追加して採掘してみた!

 「Core i7-8700K」や「GeForce GTX 1060 3GB」を搭載するマウスコンピュターのクリエイターPC「DAIV」に、GeForceのミドル~ハイエンドビデオカードを装着。手軽にマイニングでき、報酬としてビットコインが得られる「NiceHash」(https://www.nicehash.com/)でマイニングしてみた。

マウスコンピュターのクリエイターPC「DAIV」

 GeForce GTX 1050 Ti、GeForce GTX 1060 3GB、GeForce GTX 1070 Ti、GeForce GTX 1080 Tiを、それぞれ1枚ずつ使って、マイニングした際のハッシュレート(Sol/s)や1日あたりの予想利益(JPY/Day)、システム消費電力、1日あたりの電気代は以下の通りだ。

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