このページの本文へ

AdobeサービスとMSクラウドとのネイティブ統合も進む

アドビとMSが提携拡大、Azure中国リージョンからマーケティングクラウド提供

2018年03月27日 13時00分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 アドビは米国時間2018年3月26日、ラスベガスで開催する「Adobe Summit 2018」を前に、マイクロソフトとのグローバルパートナーシップを中国市場へ拡大することを発表した。これにより、Microsoft Azure上で稼働するアドビの広告マーケティングクラウドサービス「Adobe Enterprise Cloud」を、中国でも提供できるようになる。

Azure中国リージョンからAdobe Enterprise Cloudを提供

 アドビとマイクロソフトは、2016年9月にグローバルパートナーシップを締結し、デジタルマーケティングサービスAdobe Marketing Cloud、クリエイター向けサービスAdobe Creative Cloud、PDF・電子サイン機能を提供するサービスAdobe Document CloudのクラウドプラットフォームにAzureを(推奨クラウドとして)採用すること、Microsoft Cortana Intelligent SuiteとSQL Serverによる機械学習とAI機能をアドビに提供すること、Adobe Marketing CloudとMicrosoft Dynamics 365のデータ統合などを発表していた。

 その後、アドビは2017年3月に、Adobe Marketing Cloud/Adobe Advertising Cloud/Adobe Analytics CloudをパッケージにしてAdobe Creative Cloud/Adobe Document Cloudと連携するように設計された包括的なビジネスクラウドサービス「Adobe Enterprise Cloud」を発表。Adobe Enterprise CloudはAzureを基盤としている。

 今回2社は、Azureの中国リージョンからAdobe Enterprise Cloudを中国市場で提供することを発表した。Azureの中国リージョンは、2013年にマイクロソフトがテクノロジーを中国のデータセンター事業者21Vianetにライセンスして、21Vianetがオペレーションしている(21Vianetは同様の契約でOffice 365も中国市場で提供している)。マイクロソフトのサティア・ナディラCEOは2017年11月に、21Vianetが運用するAzure中国リージョンのキャパシティを2018年上半期に3倍にすることを発表している。

AdobeサービスとMicrosoftテクノロジーのネイティブ統合を拡大

 併せて2社は、Adobe Enterprise ManagerとAzure、Adobe CampaignとDynamics 365、Adobe AnalyticsとMicrosoft Power BIのネイティブ統合を実現していくことを明らかにした。

 Adobe Enterprise Managerはマーケター向けのコンテンツ管理サービスで、Azureの上で稼働している。ネイティブ統合により、企業は顧客に対してパーソナライズされたウェブ体験を提供できるようになるとする。Adobe Campaignはクロスチャネルキャンペーン管理サービスであり、Dynamics 365と統合することで、企業は顧客インサイトを集約して単一ビューを作成できる。また、マーケティングデータ分析サービスAdobe AnalyticsとPower BIの統合により、Adobe AnalyticsのデータをPower BIに取り込んでキャンペーン全体のインパクトを可視化できるようになる。

カテゴリートップへ

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    “VMwareショック”余波、IaaSベンダー撤退も/本音は「拒否したい」時間外の業務連絡/IT部門のデータメンテ疲れの声、ほか

  2. 2位

    データセンター

    首都圏のデータセンター枯渇、電力コストの高騰、エンジニア不足 課題から考える最新データセンター選び

  3. 3位

    デジタル

    なぜ大企業でkintoneの導入が増えているのか? DX推進と「脱・属人化」を実現するエンプラパートナーに聞いた

  4. 4位

    TECH

    【提言】「VPNの安全性」が通用しない時代 ZTNAへの困難な移行を経営層はサポートせよ

  5. 5位

    TECH

    自律的に動けないメンバーを持つくらいなら、一人で全部やったほうが幸せに働ける「管理職の憂鬱」に関する調査

  6. 6位

    TECH

    IT人材の約半数が「静かな退職」 正当に評価されないし心身の健康を優先

  7. 7位

    デジタル

    地方テレビ局が生成AIで記事作成を爆速に でもその裏で“10倍増えた”業務とは?

  8. 8位

    ビジネス

    トヨタ自動車はBacklogのAIアシスタントをこう使っている “現場の知見”を貯めるAI用データベースに

  9. 9位

    ビジネス・開発

    “保守地獄”からSEを解放する 富士通がソフトウェア改修の全工程をマルチエージェントで自動化

  10. 10位

    ビジネス

    行政DXを超え、デジタルで市民の力を引き出す“地域社会DX”へ 兵庫県豊岡市の挑戦

集計期間:
2026年02月24日~2026年03月02日
  • 角川アスキー総合研究所