カメラのことをよくしらないですが、カメラを買いました
アスキー編集部のモーダル小嶋です。日頃はカルチャー担当としてグルメ情報やエンタメ情報などを追いかけています。そして、カメラにあまりくわしくありません。「それならカメラの記事を書くなよ」と思われそうですが、続けます。
たしかに、仮にもIT系ニュースサイトの編集部員なのにカメラについてよく知らないとは何ごとだと言われると、なかなか返す言葉もない。しかし、人には得意ジャンル、向き不向きがあります。もちろん勉強はしているのですが。
たとえば筆者の場合、サントリー「POPメロンソーダ」の原材料は? と聞かれれば「果糖ぶどう糖液糖、香料、酸味料、リン酸塩(Na)、着色料(黄4、青1)」と暗唱できますし、映画「シング・ストリート」の音楽を手掛けたゲイリー・クラークの在籍していたバンドは? と聞かれれば「ダニー・ウィルソン(Danny Wilson)」と即答できる。ですが、いかんせんカメラとなると「ライカ」の綴りを「Laica」と書きそうなほどなじみがありません(正しくは「Leica」)。
それなのに、パナソニックの「LUMIX DC-TX2」を発売日に買いました。余談ながら筆者は1月に「水沢ダウン」を購入、2月には「モンスターハンター:ワールド」やりたさにPlayStation 4を購入、3月はこれを購入と、たいへんご機嫌な状況が続いています。スマホの広告で「仮想通貨でカンタンに儲ける!」といった文言を見ると思わずタップしそうになっている日々ですが、これまで培ってきたITリテラシーの高さでなんとか踏みとどまっております。
主なスペック | |
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機種名 | LUMIX DC-TX2 |
撮像素子 | 1.0型 高感度MOS センサー |
有効画素数 | 2010万画素 |
レンズ焦点距離 | f=8.8-132mm(35mm判換算: 24-360mm) |
解放F値 | F3.3 - 6.4 |
感度設定 | ISO 125-12800(ベース感度はISO80とISO100に、最高感度はISO25600に拡張可能) |
モニター | 3.0型(3:2)約124万ドット 静電容量方式タッチパネル |
ファインダー | 0.21型フィールドシーケンシャル方式カラー液晶 約233万ドット相当 |
Wi-Fi | IEEE 802.11b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth v4.2 |
本体サイズ | 幅111.2×奥行き45.2×高さ66.4mm |
重量 | 約340g(バッテリー、メディア込み) |
価格 | オープン価格(実勢価格は9万8000円前後) |
遠くも近くもきれいに撮れて、しかも小さい
そもそも、なぜカメラを買う必要があるのでしょうか。最近はスマートフォンのカメラも相当に優秀であり、筆者の仕事であれば、記事に使う写真もサクッと撮れますし、しっかり撮りたいとなればカメラマンの方にお願いすればよいわけです。
それでもカメラが必要になるときがある。取材や記事作りは1人でやることのほうが多く、つねにカメラマンにお願いできるわけではない。発表会では壇上の出演者の姿を収めたいですし、新しい製品の細部にはぐっと寄りたい。そして記事に使うのですから、白飛びしていたりピンぼけしたりしていては使えない。となるとスマホのカメラではさすがにきびしいシーンは多い。
そこでDC-TX2を購入したわけです。理由は3つ。「遠くのものは15倍光学ズームで、近くのものは3cmまで寄れるマクロで写せる」「『iAモード』で何もしなくてもそれなりに撮れる」「それでもコンデジのサイズ感」。遠くも近くもむずかしい設定をしなくてもカメラ任せでなんとかなる。仕事カメラに必要なのは「必要な物が誰にもわかるレベルで写っていること」ですから、1台で完結するならとても快適です。
さらに、取材にはノートパソコンやらレコーダーやらを持っていくので、カメラは軽いほうがうれしい。超うれしい。レンズ交換式のカメラだとレンズを持っていかなければならない場合が多いので、どうしても荷物が増えるのが悩みです。その点、DC-TX2は何しろ340gで24-360mm、しかも1型センサーです。コンデジのコンはコンパクトのコンだということを実感しますね。
要するに、自分の仕事にピッタリだと判断したのです。これ一台をポケットに入れておけば、大抵のシチュエーションはOKになるはずです。
何をかくそう週刊アスキー・宮野編集長も、前モデル「LUMIX DMC-TX1」のユーザー。「取材にはこれ1台あれば大丈夫なのだっ!! DC-TX2も買うと思うぞ〜」と宣言するぐらいオススメされていたので、それにあてられてか、思わず買ってしまったところもあります。ちなみに、発売日にお見せしたところ「ま、負けた、先に買われた」と言っていました。すぐ勝ち負けに持ち込むところはアスキーの伝統ともいえるでしょう。
そんなわけで、次のページからは「実際使ったらやっぱりよかった」という話をします。