“gooスマホ”と銘打ったお手頃なSIMフリースマホを、自社のECサイト「goo Simseller」を中心に販売しているNTTレゾナント。第8弾モデル「g08」はフランスに本社を置き、欧州圏で高いシェアを持つWiko製端末での登場となった。実機の写真を中心にチェックしていく。
単体で2万円台半ばながらワンランク上の性能が特徴
ライバルはなかなか強力だが、本機も魅力的
WikoのSIMフリースマホは、国内では「Tommy」「View」の2モデルがリリースされているが、g08は後者のViewによく似たモデルで、CPUやインカメラなど、一部のスペックが高くなっている。それもそのはずで、海外では「View Prime」として販売されているモデルがベースになっていると思われるからだ。
そのスペックを見ていくと、18:9の5.7型IPS液晶(720×1440ドット)、Snapdragon 430(1.4GHz+1.1GHz、オクタコア)、4GBメモリー、64GBストレージ、16メガカメラ(イン20メガ+8メガ)、3000mAhバッテリー、指紋センサー、Android 7.1など。CPUはやや弱めだが、メインメモリーが十分で、画面解像度も低いせいか普段の操作で不満に感じる場面は少ないだろう。詳しい価格は後述するが、単体で税抜2万5800円、音声SIMのセットで税抜6800円(!)という価格を考えると十分な内容と言える。
機能面でアピールされているのはネットワーク対応とカメラ。LTEの対応バンドが1/3/5/7/8/18/19/20/26/28/38/41と多いだけでなく、国内主要3キャリアのVoLTEにも対応。実際に編集部でauのSIMを挿してみたが、VoLTE/データ通信ともに利用できた。また左側面のスロットを引き出すと、nanoSIMスロット×2とmicroSDスロットが独立したタイプのトレイが出てくる。つまりmicroSDを増設しながら、DSDSが利用できるというわけだ。
カメラ機能はインカメラが、標準の20メガと120度広角の8メガカメラの組み合わせで、グループセルフィーでの利便性を強調。アウトカメラも16メガでレンズのF値は2.0。価格帯を考えると、こちらも高性能と言って差し支えはないだろう。
本体はメタル調のシンプルな筐体で、特段高級感があるわけではないが、シンプルにして広いユーザー層に違和感がないデザインだ。Wikoという海外ではメジャーなメーカーの製品だけに、筐体の完成度などはしっかりしたものだ。テスト機のチェリー・レッドはViewでも用意されているので、gooのスマホ向けに特別に展開されたカラバリではないようだが、鮮やかな濃いめの赤で無個性ではないのもうれしいところだ。
前述したように、単体での価格は税抜2万5800円。しかし、OCN モバイル ONEの音声SIMの契約が必要な「らくらくセット」では税抜6800円。しかも先着908台限定でさらに3000円引きの税抜3800円、また1年以上の継続利用でgooポイントが2000ポイント付くという。音声SIMの契約が必須と言っても、通常のOCN モバイル ONEのSIMと同じく、最低利用期間は6ヵ月(違約金は8000円)といわゆる“縛り”の期間は比較的短め。税抜2万円台のSIMフリースマホはライバルも強力で競争が激しいが、この価格と内容であれば家族用や格安スマホのお試しなどにも購入しやすい1台だろう。
gooのスマホ「g08」の主なスペック | |
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メーカー | Wiko |
ディスプレー | 5.7型IPS液晶(18:9) |
画面解像度 | 720×1440ドット |
サイズ | 約72.8×152.3×8.3mm |
重量 | 約162g |
CPU | Snapdragon 430 1.4GHz+1.1GHz (オクタコア) |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大128GB) |
OS | Android 7.1 |
対応ネットワーク | LTE:バンド1/3/5/7/8/18 /19/20/26/28/38/41 W-CDMA:1/2/5/6/8 4バンドGSM |
DSDS | ○ |
VoLTE | ○(ドコモ、au、SB) |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:16メガ /イン20メガ(標準)+8メガ(広角) |
バッテリー容量 | 3000mAh |
指紋センサー | ○ |
SIM形状 | nanoSIM×2 |
USB端子 | microUSB |
カラバリ | ブラック、ディープ・ブリーン、チェリー・レッド、ゴールド |
価格(税抜) | 2万5800円 |