さとうなおきの「週刊アジュール」 第22回
Azure VMSSでOSイメージの自動アップデートが可能に
GoアプリからAzureを利用・管理、「Azure SDK for Go」がGA
2018年02月23日 08時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Microsoft Cognitive Services:データの二次利用をしない方針への変更
Microsoft Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。
2月1日に、Microsoft Cognitive Servicesの利用規約(オンラインサービス条件、OST)が改定され、Microsoft Cognitive Servicesを利用するためにAzureへ送信された顧客データの収集、保持、使用、複製、二次著作物の作成を行わない方針に変更されました。
詳細は、ブログポスト「Cognitive Services の製品条項を改定」、記事「MSのクラウドAI、『データの二次利用をしない』方針へ変更」、Microsoft Trust Center(最新情報は英語ページを参照)をご覧ください。
Azure SDK for GoがGA
Azureでは、.NET、Java、Node.js、Python、PHP、Rubyといったさまざまな言語向けにSDKが提供されています。
今回、Go言語向けの「Azure SDK for Go」が、GA(一般提供)になりました。Azure SDK for Goを使うと、Goアプリケーションから、Azureサービスの利用や、Azureリソースの管理が可能になります。
詳細は、ブログポスト「Azure で Go アプリを構築: Azure SDK for Go の一般提供を開始」、ドキュメント、GitHubリポジトリをご覧ください。
Azure Site Recovery:Managed Disksを使うVMのAzureリージョン間DR
Azure Site Recoveryは、様々な環境のVMや物理サーバー間のディザスターリカバリー(DR)/移行サービスです。
2017年5月に、Azure Site Recoveryで、異なるAzureリージョン間のVMのディザスターリカバリーのパブリックプレビューがリリースされていました。
今回、このパブリックプレビューの機能拡張として、これまでサポートされていなかったManaged Disks(管理ディスク)を使うVMのディザスターリカバリーがサポートされました。
詳細は、ブログポスト「[Public preview] Protect machines using managed disks between Azure regions using Azure Site Recovery」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Backup:Linux VMのアプリケーション整合性バックアップがGA
Azure Backupは、バックアップ/復元サービスです。
アプリケーション整合性バックアップは、VMのバックアップを取得する際に、VM上で動作するアプリケーションからみて整合性のあるバックアップを取得することです。Windows VMでは、Volume Snapshot Service(VSS)フレームワークを活用して、アプリケーション整合性バックアップがすでにサポートされています。
アプリケーション整合性バックアップのLinux VMサポートは、2017年3月にプレビューになっていました。今回、この機能がGAになりました。
Linux VMでは、アプリケーション整合性バックアップのために事前/事後スクリプトを指定します。Oracle、MySQLなどに対するサンプルのスクリプトも公開されています。
詳細は、ブログポスト「Azure Backup を使用した Linux VM のアプリケーション整合性バックアップの一般提供を開始」、ドキュメントをご覧ください。
Azure ExpressRoute:Network Performance Monitorによる監視がGA
Azure ExpressRouteは、オンプレミスからAzureへのプライベート接続を提供するサービスです。
1月に発表されていた通り、2017年11月にプレビューになっていた、Operations Management Suite(OMS)のNetwork Performance Monitor(NPM)を使ったAzure ExpressRouteの監視が、GAになりました。
詳細は、ブログポスト「Network Performance Monitor (NPM) で ExpressRoute 監視の一般提供を開始」をご覧ください。
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