子供向けをうたう格安SIMもあるが、サービス内容をチェック
子供向けの格安SIMや格安スマートフォンとしては「TONEモバイル」がよく紹介される。レンタルビデオのTSUTAYA店舗で購入できる格安SIMで、月額1000円で容量無制限や無料通話をうたっている。
月額1000円(税別)の無制限といっても500~600kbps程度と速度制限されていることと、通話はIP電話アプリを利用する。
090などからはじまる携帯電話の電話番号を使うには月額950円(税別)の追加負担が必要で、さらに高速通信は1GBあたり300円の高速チケットオプションが必要と、1000円で快適な利用とは言えない可能性がある。
何よりも注意しなければならないのが音声通話を申し込みしなくても最低契約期間が24ヵ月となっており、その間の解約は9800円の契約解除料が発生する。
これなら24ヵ月契約を許容できて音声通話も利用するなら契約特典満載でサブブランド(Y!mobile、UQ mobile)や、1Mbpsで使い放題となる「楽天モバイル」の「スーパーホーダイ」も視野に入れたほうがよさそうだ。
端末についても最新スペックとは言えない「TONE m15」を2万9800円(税別)で購入しなければならず、この端末でないとTONEモバイルの特徴である「TONEファミリー」の見守り機能などが利用できない。
中高生など若年層の間では古くてもiPhoneでなければならないという風潮があり、実際に利用する当人がAndroidスマートフォンでは満足できない可能性がある。
とはいえ、「TONEファミリー」の利用やTSUTAYA実店鋪でのサポートなどTONEモバイルでなければならないメリットもある。TONEモバイルについてはサービス内容と契約条件をよく確認の上で利用すべきだろう。
子供向けのケータイ選びは小学生と中高生で分けて考える
以上のように、子供向けケータイについては小学生で子供の見守り機能をフルに活用したいなら保護者含めて3大キャリアと契約するしかない。すでに格安SIMを使っている人も必要なコストとして、この春から3大キャリアに戻るのありだろう。
一方で中高生などスマートフォンを欲する年代ならば選択肢はかなり広がる。大人と同じ基準で選んでもいいが、フィルタリングサービスや利用制限サービスを低コストで利用するなら、子供向けのオプションサービスが充実しているところを利用する方法もある。
そして、春は学生など新規ユーザーに対してキャンペーンを多数実施する時期となる。利用する年代や欲しい端末、そしてサービスや提供条件などに注意して、最適なサービスを選んでほしい。

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