「生配信っていちばん現代向き」
スマホにデジカメの映像をリアルタイムで取りこもうとすると、必要になるのがキャプチャーデバイスです。今回は、AVerMediaのキャプチャーデバイス『BU110』を使用して、Androidスマホ『Nexus 6P』にデジカメの映像を取りこんでいます。デバイスは比較的コンパクトで、電源もUSB接続したスマートフォンから供給されるため、屋外の配信でも問題なく使用できます。カメラおよびスマホとBU110、それに接続ケーブルがあれば、手軽にアウトドア配信ができるわけですね。
使い方は、BU110の両端にあるスマホ接続用のUSB端子とカメラ接続用のHDMI端子に、それぞれスマホとデジカメをケーブルで接続するだけ。あとはスマホに公式対応アプリ「CameraFi Live」をインストールすることで、デジカメの映像を取りこんだ配信が可能になります。アプリは対応スマホが限定されているためすこし注意が必要ですが、デジカメは最近の製品であれば、ミニHDMI端子やマイクロHDMI端子が付いているものがほとんどなので、適切なケーブルさえあれば接続には困らないでしょう。ちなみに今回はスマホと接続しての配信に用途を限定していますが、BU110があれば、パソコンにデジカメのリアルタイム映像を取りこむことも可能です。
準備ができたところで、早速かんちゃんに配信を試していただきました。手持ち撮影の負担を減らすため、デジカメにはハンドルグリップとスマホホルダーを装着しています。配信アプリの画面を見た彼女は、「これ、自撮りしながら景色の映像も映せるんですね! 」と一言。デジカメとスマホを組み合わせれば、両方のカメラの映像を同時に配信できることに驚いたようです。
「確かに、いっつも動画撮るときは迷うんですよ! たとえばツアーとかで動画を撮ろうとしたら、景色もしっかり撮りたいけど、ファンの方たち的には自分やメンバーの顔とか、反応が映ってたほうがいいのかな、とか。結局スマホを持ち換えたりして、どっちもやるんですけど、こうやって一画面で両方の映像を見せられるのは絶対便利なので、推しポイントですね。なんか、1人ロケって感じ(笑)」
2画面での撮影中は自分の顔も映るため、つねに顔の前にデジカメを構えることになります。つい周りが見えなくなってしまいがちですが、周囲の人や足元にはくれぐれも注意したいところです。スマホだけで動画を撮るのに比べれば機材は大がかりになりますが、かんちゃんはこの配信システムを楽しんでいるようでした。9nineのメンバーとして、自分で情報を発信する機会の多いかんちゃんには相性のいい撮影方法なのかもしれませんね。
「個人的には、生配信っていちばん現代向きというか、ファンの方と交流するのにはいちばん適してるものなのかなと思ってます。ツアーとかで地方を回ったりしたときにこんな放送をやってみるのもいいかもしれないですね。小さいし、海外とかでも普通に持っていけそう。本格カメラでムービーだと、映画じゃないですけど、ちゃんといろいろ仕込んで撮りたくなっちゃいます(笑)」
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