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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第192回

復活果たしたXiaomi、2018年はIPOを計画中 評価額は1000億ドル!?

2018年01月26日 12時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII編集部

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シェアは世界5位、7%に 「Mi 7」がMWCで発表か?

 一度はメディアの見出しから姿を消したかのように見えたXiaomiだが、2017年あたりから盛り返した。2016年のWired.comで、Lei氏は「中国のSteve Jobsというのはやめてくれ」と主張しながら、これまでにない中国企業を目指していると語っている。品質にフォーカスし、「中国製品は”安いだけ、模倣ばかり”というイメージを変えたい」と述べている。

 Xiaomiはフラッグシップ「Mi」に加え、廉価版「RedMi」、それに大型の「Mi Note」などのラインを持つ。スマートフォン以外では、タブレット、ノートPC、フィットネスバンド、そして空気清浄機、TV、ロボット掃除機なども揃える。「Mi Ecosystem」として、ホームIoTのための技術を構築している。つまり、Xiaomiはいわゆるスマートフォンメーカーではない。また、当初はオンラインを強みとしていたが、店舗を構えるなどのオフライン側も強化した。

 Lei氏は2017年初に従業員に宛てたメッセージをSNS上で公開。「辛い時期は過去のものになった」として事業面での成果を上げながら、2017年は技術面でのブレークスルー、新しい小売戦略、世界展開、AI、インターネットファイナンスの5つをフォーカス分野に挙げ、売上目標として1000億人民元(約1兆7300億円)を公言している。

 Strategy Analyticsの直近のデータ(2017年第3四半期)で、Xiaomiのシェアは7%、前年同期の3.9%から大きく伸ばしている。Xiaomiの上には、日本進出が注目されるOPPO(シェア8%)、Huawei(9.9%)、Apple(11.9%)、Samsung(21.2%)と厳しい競争状態にある。

 Xiaomiが”ファン”離れを招いた要因として、フラッシュセールへの飽き、そしてMIUIの使いにくさなどがある。インド市場の強化、Android Oneの採用などが2017年のポイントだが、2018年はどのような戦略になるのか。近いところでは、2月末のMWCでSnapdragon 845ベースの「Mi 7」を発表というウワサもネット上では見ることができる。


公開当初、記事の一部が間違っておりました。お詫びして修正します。(1/26 19:00)


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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