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VR環境での触感を擬似的に再現する導電布

機能素材hitoeを用いた新触感型インターフェース

2018年01月10日 16時30分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

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UnlimitedHandイメージ

 日本電信電話(NTT)とH2Lは1月9日、機能素材hitoeを用いた触感型インターフェースを開発したと発表した。

 hitoeはNTTと東レが開発した導電布で、高い導電性を持つとともに長時間着用できる快適性を併せ持ち、医療分野などで生体センサーとしての活用が期待されている。H2Lは手指のモーションキャプチャーや疑似触感技術を保有しており、NTTが保有するhitoe評価技術とともにVR/AR用インターフェースとしてまとめたもの。

UnlimitedHandの原理(左)、hitoeを実装したUnlimitedHand(右) 

 H2Lのデバイス「UnlimitedHand」では、電気的筋肉刺激(EMS)によって筋肉が収縮することを仮想現実における擬似触感として再現する。一般的なEMS製品ではハイドロゲル電極パッドを使用し、粘着した際の不快感が避けられないとともに、定期的な交換を必要とする。hitoeを電極部分を実装したUnlimitedHandでは、擬似的な触感の再現とともに不快感が少なく劣化しにくいことを確認したという。

 H2Lでは、CES 2018においてデモ展示を行なうとともに、今後は動態展示やエンターテインメント企業への展開を進めるとしている。

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