地図のキャプチャー画像に
矢印を入れたり文字を入れてみる
イベント会場へのルート案内を想定して、地図に矢印や文字を書き込んでみよう。地図のキャプチャー画像を読み込み、ツールから矢印アイコンを選択。指し示したい所に向けて画面をなぞると矢印を描ける。長くなぞるほど大きくて太い矢印になる。
一度描いた矢印をタップすると、選択状態になり、ドラッグして場所を移動できる。矢印の先端や後端をドラッグすれば、向きを変えられる。矢印の真ん中に表示されるポインタをドラッグすれば、矢印を曲げることも可能。枠と同様、左下のボタンから、色や太さを調整できる。
画面をタッチして矢印などを描く場合、先端が指の下にあるのでなかなかピンポイントに調整するのが難しい。そんな時は、画面をタッチしたまま数秒指を動かさないようにしてみよう。指の下の部分がちょっとずれた位置に拡大表示されるので、矢印の先などを正確な場所に動かせるのだ。
文字を入れるにはツールの「A」を選択する。その上で該当箇所をタップすると文字を入力できる。文字の大きさや装飾は左下のボタンからカスタマイズ。改行位置は入力エリアの角のポインタをドラッグして調整する。テキストボックスをドラッグすることで、位置を動かすことも可能だ。
他にも、直線を引いたり、フリーハンドで線を引いたりできる。「high light」ツールはテキストなどにマーカーを引く機能だ。
モザイク機能も無料で利用できる。特に筆者は掲載する画面にモザイクを入れることが多いので助かるところ。領域を選択しているとリアルタイムにモザイク化されるのが面白い。モザイクツールは2種類あり、長方形を指定するだけでなく、フリーハンドでペン書きするようにモザイクをかけることもできる。
有料のスポットライトやルーペ機能で
バリエーションを増やす
17種類の機能のうち11種類は無料で利用できるが、6つの機能は有料オプションとなっている。画像を全体的に暗くして、目立たせたい部分のみを通常表示にするスポットライトは、円形と四角、フリーハンドの3種類が用意されている。囲むよりもさらに目立たせることができるのが特徴だ。
画像の一部を拡大して表示するルーペ機能も便利。細かい部分を見せたいが、トリミングしにくい被写体の時に活用できる。他には、文字を認識してのハイライトや墨消し機能がある。文書の一部にマスキングするときなどに利用できる。無料で利用できるハイライト機能より、きっちりと文字部分だけを塗ってくれる。
1機能の価格は240円だが、すべての機能をまとめて購入すると1680円のところが1200円で済むうえ、今後追加されるオプション機能も無料で利用できる。
以上が、「Annotable」の説明書となる。無料でも十分利用できるのでありがたい。作成済みオブジェクトの柔軟な調整が可能だったり、指先の拡大機能を備えていたりと、作り込まれていて使いやすく、神アプリと言える。ブログなどの記事に画像を出すことが多いなら、ダウンロードしておきたいアプリだ。
スポットライトやルーペ機能を使う場合は、有料になるが、購入する場合はできれば将来のオプションも使えるように一括購入することをオススメする。
筆者紹介─柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。

この連載の記事
-
第131回
スマホ
スマホで会議を録音するならイチオシの「HT Professional Recorder」を徹底解説 -
第130回
スマホ
大量のコピー&ペーストを手軽に捌けるiPhoneアプリ「Copied」を徹底解説 -
第129回
スマホ
麻雀やろうぜ! 初心者向けセット麻雀御用達2つのiPhoneアプリ -
第128回
スマホ
バーコードで蔵書をリスト化するiPhoneアプリ「ブクログ」を徹底解説 -
第127回
スマホ
満を持してリリースされた「Google ToDo リスト」アプリを徹底解説 -
第126回
スマホ
今更聞けないマインドフルネスをiPhoneアプリで体験する -
第125回
スマホ
料理するならマスト! 人気のレシピ動画アプリ3本の使い方を徹底解説 -
第124回
スマホ
イベントでの混雑もわかるようになった「Yahoo!乗換案内」を徹底解説 -
第123回
スマホ
家にあるモノをデータベース化できるiPhoneアプリ「monoca」で自己管理を徹底しよう -
第122回
スマホ
5つのSNSの同時予約投稿やフォロワー管理ができるiPhoneアプリ「Statusbrew」を徹底解説 -
第121回
スマホ
インスタ映えする飲食店やスポットを検索できるスマホアプリを徹底解説 - この連載の一覧へ