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AbemaTVが11月2日から5日までの3日間放送した「稲垣・草彅・香取 3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』」。総視聴数は7400万視聴、歴代最高の『亀田興毅に勝ったら1000万円』1420万視聴を5倍ほど上回った。
AbemaTVアプリの月間アクティブユーザー数は1000万人程度。7400万人が見ていたわけではないが、日本のインターネット生放送としてかつてない大規模の話題を作ったことは間違いない。番組放送後、新聞は賛否両論入り乱れた「業界関係者」のコメントを報じ、芸能界の戸惑いを伝えた。ファンの間では、ホンネテレビが終わったことを嘆く「ホンネロス」という言葉も生まれた。
旧事務所を離れた3人がSNSを始め、自分自身の言葉を、自分自身の責任で発信する。それまでの常識を変えたホンネテレビはどう制作されたのか。番組責任者であるAbemaTV 編成制作本部 谷口達彦局長に番組制作の裏側を聞いた。
ネットで「ありのままの姿」見せられた
── いまの率直な気持ちを教えてください。
過去最高の視聴数となり、想像を上回る話題・反響があり、すごくうれしいですね。反響も「感謝」「感動」といったものが多く、ネット発のコンテンツで心に訴えかけられるものを届けられたという手応えがあります。もともと番組情報解禁時から反響はすごかったです。ファンの方々から大量の手紙が会社宛てに届いたり、藤田(サイバーエージェント藤田晋代表)のツイッターに炎上しているんじゃないかと思うくらい感謝のコメントが届いたり。そのうち「藤田のツイッター宛に書き込んだら72時間テレビのDVD化が決まるんじゃないか」というウワサが広まってしまい、常時数千件単位のリツイート・コメントがやまない状態になったこともありました。(笑)
── 稲垣さん・草彅さん・香取さんの3人は。
公式コメントも出されていますが、「本当にやってよかった」、「楽しかった」、「感謝を伝えたい」というような言葉をいただきました。我々制作スタッフから見ていても、本当に72時間全力疾走だったなという感じです。
── あらためて番組制作の経緯を教えてください。
退所した後、インターネットへの露出可能性が出てきた中で、藤田が「3人の番組をやりたい」という強い想いを持ち、自ら提案しました。3人が新しい挑戦をしたいということと、AbemaTVがやろうとしている挑戦・思想・世界観に共感して、新しい舞台として選んでくださったのではないかと思っています。我々でなければここまではできないのではないかという気概で勝負をかけて制作にのぞみました。
── 最初から「ホンネ」というテーマは出ていたんでしょうか。
最初は「インターネットで新しいことに挑戦をする」「72時間(3日間)」というテーマから始まり、その中でSNSを始めるということを考えていたので、3人の「3日間のありのままSNS旅」のような感じになるかな、とかコンセプトを考えていって。その中で「ありのまま」「感謝」「ホンネ」といったキーワードが出てきて、最終的に「72時間ホンネテレビ」に落ち着きました。
── Twitter、Instagram、YouTube、アメーバブログで、3人の写真が見られることが衝撃的でした。3人は自分たちの素顔をネットに出していくことに戸惑いはなかったのでしょうか。
SNSはもちろん、番組でやったようなロケをすればたくさんの人に目撃され、撮影されることも分かっていました。象徴的な3日間という意味で、これは必然だったと思います。3人については、いま3人がネットに上げている画像を見てもらえると、本当に3人とも、ありのままの表情、前向きな表情をしていらっしゃいますよね。それがすべてを物語っているんじゃないかと感じます。
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