型番の15がなぜ選ばれたかについては「開放型では二桁を使うならわしになっていて、Edition 10、12に続く新製品として15を選んだ」とヴァイティンガー氏がコメント。さらにEdition 5の特徴を色濃く継承しているため下一桁が同じ15を選んだという。
ナンバリングについては特別なルールはないそうだ。強いて言えば、Edition 8はInfinity(∞)をイメージしたそうだ。あとは密閉型は一桁、開放型は二桁にするぐらいで、フィーリングで決めているという。ただし4を選ぶことはないのではないかと話していた。
音質決めで重視しているのは、聴く音楽や想定する用途に対応できること。それに応じて音楽性の追求やプロ用途に求められる音などを考える。Edition 15の場合はスムーズでバランスがよく、開放型ならではの音の広がりを重視したそうだ。
Ultrasoneは、26年の歴史の中でヘッドフォンに集中して開発を続けてきた独自性のあるメーカーだ。その取り組みを通じて、ブランドを確立してきたが、新しい挑戦や究極の音質に挑んでいく姿勢は変わらないとする。音楽の視聴スタイルは全世界で目まぐるしく変化しているが、新しい動きも積極的に取り入れ、製品を改善していきたいとした。
同社は、Edition 7の開発によって、高級ヘッドフォン市場を作ったという自負を持っている。特に日本市場がそれを支えてくれたとする。感謝の気持ちがあるとする。ちなみに、Ultrasoneの工房では、品質管理でも重要な役割を果たしている日本人女性・小野寺氏が働いており、日本からの声が届きやすい理由のひとつになっているようだ。
ツィンケル氏は、日本のモノづくりにおける、品質やデザインに関するこだわりを賞賛。日本の声を聞き、毎日カイゼン(ここは実際にカイゼンという日本語を使った)を続けて、成長してきたのがEditionシリーズであり、日本で新製品をお披露目できて嬉しいというコメントして発表会を締めくくった。
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