先日、ドローンにすでにスレッシュホールドをはるかに越えた投資をしている遠藤さん(角川アスキー総合研究所 取締役)のコラムを見た。
最初はまた懲りずにドローン買ってるよ……って思っていたが、よく見るとこのドローン、なかなかすごい感じだと思って速攻、アマゾンでポチった。
筆者も今まで約10機ほどの安物ドローンを買っているが、その悪い経験から言えることは“超小型はダメ”“安物はダメ”という2つの独断知見だ。
そんな思い込みを最初に打ち破ったのは、本連載でも紹介した「AIR SELFIE」だ。
キックスターターのバッカー価格でも290ユーロ(日本円で約3万7700円)という安物ではないAIR SELFIEは、超小型はダメ、という筆者の思い込みの1つをテクノロジーの進化が破ったということだろう。
今回は、前述の筆者の2つの独断知見をアッという間に打ち破った今評判の“安価で超小型”のドローン「CX-OF」(シーエックスオーエフ)を紹介する。
今回のCX-OFは従来のどのドローンに比べても、簡単かつ楽しすぎた。そのため、本連載で読者諸兄に紹介するのが大きく遅れてしまった。
実測でたった24gの小型ドローン「CX-OF」
配送されてきたCX-OFは筆者的には従来のあまり信用できない中華製のミニドローンのイメージがプンプンだった。
パッケージには、CX-OF本体と、トランスミッター(操縦送信機)、ユーザーズマニュアル(英語)、「Optical Flow Sensor」の注意メモ(英語・中国語)トランスミッター充電のためのUSBケーブル、CX-OF充電のための特殊な小型プラグ付きのUSBケーブル、交換用ブレード(プロペラ)4枚とブレードレンチが入っている。
スマホを一切使わないユーザーはこのトランスミッターだけでCX-FOを操縦する。トランスミッターもCX-FO本体と同様、内蔵バッテリーを充電して使う
CX-OFは付属のトランスミッターで操縦する以外に、スマホに専用アプリをダウンロードすることで、トランスミッターの代わりにスマホで操縦することもできる。
また、CX-OFの内蔵カメラが捉えている映像を、ビューファインダーのようにスマホでモニターしながら、操縦はトランスミッターで行なうという3種類の操縦法が用意されている。
筆者の購入したCX-OFは実測でたったの24g。一見して、地方巡業中のサーカステント小屋のようなあまり冴えないデザインは好みが別れるとは思うが、本体サイズは幅68×奥行き68×高さ33mmと、室内ドローンとしては最適なコンパクトサイズだ。筆者のお気に入りのAIR SELFIEと比較してもそのサイズのコンパクトさが光る。
過去10回ほどドローンを衝動買して、正解だった9機目のAIR SELFIE(右)と“大正解”だった10機目のCX-FO(左)
本体に30万画素のカメラを内蔵し、VGA(640×480ドット)レベルの動画(MP4)と静止画(JPEG)を撮影して内部ストレージに記録可能だ。
解像度的には昨今のドローンには大きく劣るが、後述する操縦の安定度は、それらを差し引いても極めて大きなあまりがある印象だ。
CX-OF本体には150mAhのバッテリーが内蔵され、フル充電で約3~5分のフライトが可能だ。付属の特殊プラグの付いた専用USBケーブルで一般的なUSB/ACアダプターから充電する。CX-OFを満充電するには約45分前後が必要だ。
満充電になると「インジケーターランプが消える」という説明があるが、最初、筆者はインジケーターはCX-OF本体にあるものと決めてかかっていた。
しかし、実際のLEDインジケーターは専用USBケーブルのUSB/ACアダプター側に接続する、少し大きなType Aプラグの中にある。マニュアルにも記述がなく、これはなかなか楽しくもトリッキーな仕様だ。

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