事務作業がまったりタイムだった
毎日さまざまな取引先のもとに足しげく通い、いい意味でも悪い意味でもストレスをためている業界人。そんな業界人にも、一息つく時間があります。
それは「事務作業タイム」。
誰とも会話をせず、ただPCに向かい、アプリケーションを相手にして過ごす時間。それが何よりも貴重で、プチストレス解消だったりします。が、この貴重な時間をぶち壊してくれるものが世の中には存在するのです。しかも、人間じゃないくせに、妙に感情をもってそうなものが……。
業界人のまったりタイムをぶち壊してくれる憎いアイツ。でも、頼りにしてしまう心強いアイツ。そんなアイツとの時間を思い出してみたいと思います。
お昼ごはんも食べたし、午後は外出もないし。まったりと事務作業ができるなぁ…とコーヒーを片手にモニタに向かう平穏な昼下がり。事務作業には、この「まったり集中タイム」が最適です。ひとり黙々と、誰とも会話せず、ひたすらキーボードとマウスと脳内を動かすだけの仕事……。
そんな私の相手をしてくれるのは……毎度おなじみ「エクセル様」こと「Microsoft Excel」!
データをエクセル様に入力中のこと
このエクセル様、みなさまもご存知の通り、とても便利な「表計算ソフト」です。計算式を作れば値に従って計算してくれるし、グラフだって作ってくれるし、ちょっとばかりまとめたいデータの項目と欲しい結果さえ人間の頭で考えて指示してあげれば、思い通りの表を作ってくれる、業界人の強い強い味方です。
が!
このエクセル様、無理をさせると、とたんに機嫌を損ねるのです!
代理店で円盤を売りまくっていた時代、とにかくこのエクセル様を駆使して、少しでもラクをしようとしていたヤマダ。これまでの売上データから、今後の予測シミュレーション、在庫の管理、販売促進に使うお金の管理、そしてその効果を測定するデータなどなど……管理や分析をするデータは多岐にわたり、その分エクセル様のファイルの数も、シートの数も膨大になっていました。
しかも、メーカーさん向けの資料など、過去5年をさかのぼって…だの、思い出したくもない昔をほじくりだすものが多かったため、その分データ量も膨大になってしまいます。
データからデータを作り、さらにデータ化してデータを導き出す……たくさんのエクセル様から、あらゆるデータを紐づけるため、ファイルをかたっばしから開き、参照して、計算式をつくり、念のために保存すると……。
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